存続に向けた取り組み(2006年以前)


別所線に乗って友だちつくろう

 上田市の上田電鉄別所線を応援するグループ「まるまドリーム」は25日、独身の男女が臨時の専用電車に乗り、友だちをつくるイベント「ゆけむり、こまち」を初めて開く。 対象は20歳以上で、午後1時に上田駅集合。臨時電車は上田駅を出て下之郷駅で止まり、車内で交流パーティーを開く。この後、通常ダイヤの電車に乗り換え、別所温泉駅で自由解散する。 上田電鉄は、こうした利用が広がり、存続運動の継続につながることを期待。

2006/11/08 信濃毎日新聞


上田電鉄が「まるまど祭り」

上田市を走る別所線を運行する上田電鉄は15日、車両の撮影や鉄道模型の運転ができる恒例のイベント「まるまど祭り」を下之郷駅近くで開いた。同社が上田交通から分離、発足して1周年。「地域のみなさんに電車に親しんでもらいたい」。

2006/10/16 信濃毎日新聞


別所線10月から増発…利便性向上へ

 上田電鉄は10月1日、別所線のダイヤを改正する。通勤・通学時間帯を中心に上下計6本を増発、利便性を高める。増発は02年12月以来。 上田行きの上りは、午前7時20分下之郷発、午前9時1分同発、午後8時36分別所温泉発を増やす。上田からの下りは、午前6時59分発下之郷行きと、長野大や上田女子短大生の通学利便性を考慮し、午前9時31分発下之郷行きを増便。帰宅する通勤客らのために、午後9時20分発別所温泉行きを追加した。

2006/09/30 信濃毎日新聞


別所温泉で上田電鉄「まるまど祭り」

 別所線を運行する上田市の上田電鉄は3日、模型列車の運転体験などが楽しめる恒例の「まるまど祭り」を別所温泉駅で開いた。実際の電車で使われているブレーキなどを利用して動かす模型列車の運転体験のほか、別所線グッズの販売、丸窓電車ミニ資料館の無料開放などでにぎわった。

20006/09/05 信濃毎日新聞


別所線沿線をビデオで「再発見」

 上田市マルチメディア情報センターは、市内を走る上田電鉄別所線の沿線の魅力をまとめた映像を制作、インターネットで公開した。別所線の利用増につなげるほか、地域住民に沿線を見つめ直してほしい−と企画。観光名所だけでなく、炭坑の痕跡や昭和初期の軍の飛行場、廃線になった鉄路、少雨地帯ならではのため池など、歴史や風物を交えて紹介した。

2006/07/03 信濃毎日新聞


別所線輸送人員前年度並み「下落傾向は改善」

 上田市の上田電鉄別所線の利用促進を目的に同社や市、関係団体でつくる「別所線再生支援協議会」は23日、市内で会合を開き、同社が2005年度の輸送人員実績を報告した。前年度比0・9%減の122万8000人で、9年連続の前年度割れとなったが、下げ幅は1997年度以来8年ぶりに1%を切った。

 対前年度比の減少幅は04年度が2・5%で、99、2000年度には9%前後と大きかったことから、同社は「下落傾向が改善された」と報告。理由として、イベント開催や旅行会社との連携による利用促進策などを挙げた。

 ただ、直近のピークだった96年度と比べた05年度の減少幅は54万4000人、30・7%に達しており、角田朗一社長はあいさつで「下げ幅は縮小したが、まだ厳しい状況」と述べた。

 同社は会合で、利便性向上のため、今秋から来年春にかけてダイヤ改正を行い、上田―下之郷間で1、2本の増便を計画していると説明。07年度以降、老朽化した車両の更新も予定しているとした。下之郷―別所温泉で列車が擦れ違えるようにする設備も現在設計中で、08年度までに整備する方針だ。

 上田市は04年度から3年間で計2億6800万円の公的支援を決めており、本年度が最終年度。施設整備や車両更新では国や県の補助も見込んでいる。
 
2006/05/24 信濃毎日新聞


別所温泉駅で「クラフト工芸市」

 上田市の上田電鉄別所温泉駅の駅舎一帯で4日、フリーマーケット「別所温泉クラフト工芸市」が3日間の日程で始まった。県内外の工芸作家や趣味で作品を作っている市内の主婦らが、絵画や木工品などの手作り品を並べている。
 
2006/05/06 信濃毎日新聞


駅員さんははかま姿 別所温泉駅

 上田市の上田電鉄は11日、別所線別所温泉駅の女性駅員の制服をブレザーからはかま姿に切り替えた。「趣のある木造駅舎とともに、心に残る旅になれば」という企画。年間を通し、2人の女性駅員が交代ではかま姿で改札に立つ。

2006/04/12 信濃毎日新聞


若い女性の別所線のイラスト好評

 イラストレーターを目指している上田市の岩井さんが描いた上田電鉄別所線のイラストが好評だ。地元の歴史研究会が11日に長野大で開いた別所線のシンポジウム会場で、イラスト8点を展示。幼いころから身近な存在で、高校時代に毎日通学で乗っていた別所線への思いを込めた。4月からは、短大時代を過ごした京都に戻り、イラストの研さんを積む。

2006/03/15 信濃毎日新聞


別所線の車内でストリートライブ

 上田市内を走る上田電鉄別所線の車内で5日、プロのミュージシャンによるストリートライブが開かれた。 約百人の旅行客や市民らは「映画撮影かと思った」と、うれしいハプニングを楽しんでいた。

2005/03/06 信濃毎日新聞


別所線応援の絵本を発売

 赤字路線の上田電鉄別所線(上田―別所温泉)を応援しようと、上田市の市民団体が、のどかな風景が続く沿線を紹介したCD付きの絵本「別所線の電車に乗って」を発行し、1日から販売を始めた。収益は存続運動に充てるという。
 マイカーの普及や少子化などで乗客が減り続け、廃止問題が浮上する中、少しでも別所線に目を向けてもらおうと、同線の存続運動を展開する7団体で構成する「すろうらいふ・別所線プロジェクト」が手掛けた。
 約30年前に長野大学の学生らが作詞・作曲した絵本と同名の歌があり、この歌詞からイメージした
光景を、同大OGで上田市在住の杉本さんが素朴でやさしいタッチで描いた。当時のレコードをCDに復刻し、絵本に付けた。
 別所線は上田盆地を走る延長約12キロのローカル線で、上田駅から千曲川を渡り、塩田平の田園地帯を抜ける。絵本は、終点の別所温泉まで15駅それぞれの特徴をとらえている。
 「♪別所線に乗って/今日はちょいと出かけよう/とても天気がいいから」といったルンルン気分も、途中から「別所線の電車よ/いついつまでも消えずに走っておくれ」となり、当時から存続が危ぶまれていたことが伺える。
 母袋創一市長は「市民手作りの絵本で多くの人に読まれてほしい。別所線沿線が日本を代表するふるさとの風景であるよう祈ります」と話す。
 千部作成し、売り上げ金は、発行元の同市産業開発公社に制作費を払ったうえで、収益があれば存続費に活用する。
 蛇腹折りの特別版2500円と普通版千円の2種類あり、上田駅など沿線の有人駅や同市役所で販売。ネットでも購入できる。問い合わせは同市企画課(0268・23・5112)へ。

2006/03/02 朝日新聞長野版


別所線の絵本完成、28日先行発売

 上田市が公的支援をしている上田電鉄別所線をテーマにした絵本「別所線の電車に乗って」の完成発表会が28日、上田駅構内で開かれる。市内在住のアマチュア絵本作家が描いた。発表会で先行発売する。 上田地域で活動する「手づくり絵本の会 みどりのゆび」メンバーの女性「Mrすずめ」さんが制作した。

2006/02/23 信濃毎日新聞


大晦日−元日に臨時列車 別所線

 上田電鉄(上田市)は、大みそかの31日夜から元日にかけ、別所線の臨時列車を運行する。二年参りや初詣でで同市別所温泉の北向観音を訪れる人たちに対応する。
31日午後11時からは、別所温泉駅で利用客に豚汁やたる酒を無料で振る舞う。 
通常ダイヤの上田発午後11時48分下之郷行き(下り)は、別所温泉まで運行。臨時列車の最終は上り、下りともに下之郷止まりになる。

2005/12/25 信濃毎日新聞


別所線に「サンタ列車」プレゼントに子ども大喜び

 上田電鉄(上田市)はクリスマスを前にした23日、サンタクロースに扮(ふん)した社員が別所線車内に乗る「サンタ列車」を運行した。子どもたちは「あーサンタさんだ!」と大喜びしプレゼントを受け取った。

 日ごろの感謝と「子どもたちに別所線を楽しんでほしい」との思いから毎年行い、今年で4回目。この日は上田発別所温泉行きの3本に、サンタ2人とトナカイ1匹に仮装した3人がそれぞれ乗り込んだ。列車が上田駅から動きだすと、サンタらは白い袋から縫いぐるみを出したり、その場で風船で犬を作って子どもにプレゼント。大人にも菓子を贈った。

 5歳の息子と2人で乗っていた母親の同市下室賀、窪田さんは「子どもは電車が好きで今日をとっても楽しみにしていた。また乗りたいです」。市内の神社に用事で向かうため利用した丸子町塩川、西谷さんは「今日はいい日ですね」と話していた。

2005/12/24 信濃毎日新聞


鉄道まちづくりで上田で意見交換会

 全国各地で地方鉄道の再生や新設に取り組む市民団体が、情報や意見を交換する「全国鉄道まちづくり会議 上田市大会」が12日、上田女子短期大学(上田市下之郷)の講堂で開かれ、全国から約500人が参加した。

 田中知事が第3セクター「しなの鉄道」に対する県の支援などについて講演したほか、元財務大臣の塩川正十郎・東洋大学総長も講演した。シンポジウムでは全国各地の市民団体が、地方鉄道に関するそれぞれの活動を紹介。上田市内からは「別所線の将来を考える会」の竹田貴一代表が「歌って残そう」というテーマでイメージソングを作ったいきさつなどを説明した。

 大会では、国に対して「地方鉄道の活用に関する制度的、財政的な支援」を求める要望書を承認した。

2005/11/13 読売新聞長野版


交通財源 国に要望へ 上田で鉄道まちづくり全国会議

 地方鉄道の活性化を考える「全国鉄道まちづくり会議上田市大会」が12日、同市の上田女子短大で開かれた。昨年の島根県出雲市に続き2回目。道路特定財源の活用を含め、道路整備と鉄道維持の両方を賄う「交通財源」の新設など盛り込んだ国土交通省への要望書を採択した。

 討論会で、上田電鉄別所線に公的支援をしている上田市の母袋創一市長は「道路と鉄道は競い合い、補い合う関係にある」とし、地域交通全体を対象に財源を一本化する意義を強調。コーディネーターを務めた和歌山工業高専の伊藤雅教諭は「欧米では地方鉄道の赤字は一般的。環境面や渋滞解消などで乗客以外にも便益があり、公的負担の理屈は立つ」と述べた。

 上田電鉄の角田朗一社長は「事業者としては公的支援に依存せず、公共交通を守るという使命感で経営にあたりたい」と説明。しなの鉄道の井上雅之社長は「鉄道事業は社会政策と密着した経済活動」とし、「住民には鉄道を生かしたまちづくりを競って提案してほしい」と述べた。

 鉄道存続が地域の課題となっている市町村でつくる「鉄道まちづくり会議」(会長・山岸正裕福井県勝山市長)と上田市などが主催し、全国から約500人が参加。「別所線の将来を考える会」をはじめ各地の市民団体による活動報告もあった。

2005/11/13 信濃毎日新聞


全国鉄道まちづくり会議:「新財源創設し支援を」 国への要望文採択−−上田 /長野

 ◇知事ら500人参加

 利用者の減少などで全国的に存続が危ぶまれているローカル鉄道への国の支援拡大を目的に、「第2回全国鉄道まちづくり会議上田市大会」(上田市など主催)が12日、同市下之郷の上田女子短大で開かれた。全国の地方鉄道関係者や田中康夫知事ら約500人が参加。「道路特定財源の活用など新たな『交通財源』を創設し、国に財政的支援を求める」などとする要望文を採択し、近く北側一雄・国土交通大臣に提出する。

 同会議は02年に福井県勝山市で開かれた「鉄道存続のまちサミット」を受けて、昨年11月に島根県平田市(現・出雲市)で初開催された。この日の大会で田中知事は、県が財政支援している「しなの鉄道」の再生の実績を強調した。

 また、母袋創一・上田市長、山岸正裕・勝山市長、地方鉄道事業者らによるパネルディスカッションも催され、パネリストからは「鉄道は民間のものという考え方が多いが、高齢化社会を迎えるこれからは、重要なインフラとしての認識を広めるべきだ」「行政は鉄道の価値を再確認し、事業者は鉄道を残すことへの『意欲』と『覚悟』が必要」などと白熱した議論が展開された。

 主催団体の一つで鉄道によるまちづくりを推進する「鉄道まちづくり会議」によると、次回開催地は市民団体などの要望で和歌山県を予定している。

2005/11/13 毎日新聞長野版


ウオークラリー:別所線利用促進、上田市と2社が協力し実施 /長野

 上田交通別所線が別会社化され、「上田電鉄株式会社」となることに伴い、上田市と「しなの鉄道」「上田電鉄」では別所線利用促進を目的に、両社の販売する休日フリー切符を活用したウオークラリーを行う。

 「ゆぅみぃ土・休日フリーきっぷウォークラリー」と銘打った企画は、1日から11月27日までの土日及び祝日が対象期間(応募締め切りは11月30日消印有効)。

しなの鉄道と別所線の両沿線内に4カ所ずつのチェックポイントが設置され、このうち別所線沿線は2カ所、しなの鉄道沿線は1カ所を巡って、各ポイントに表示されたクイズの答えを専用はがきで応募する。正解者の中から抽選で賞品が贈呈されるという。専用はがきは同フリー切符を購入した際にもらえる。問い合わせ先は上田市商工観光部観光課(電話0268・23・5408)へ。

2005/10/01 毎日新聞長野版


別所線分社化で「上田電鉄」スタート

 上田市が公的支援をしている別所線を上田交通から分離して運行する新会社「上田電鉄」の発足式が1日、別所温泉駅であった。発足記念で、しなの鉄道と共同企画したフリーきっぷも同日発売。購入者は、賞品が当たる沿線ウオークラリーに参加できる。

2005/10/02 信濃毎日新聞


上田交通:北側国交相、分割を認可 新会社が鉄道事業継承 /長野

 北側一雄・国土交通相は28日、鉄道事業法に基づいて、鉄道事業者「上田交通」(上田市)を分割し、新設する「上田電鉄」(同市、角田朗一社長)に鉄道事業を継承させる会社分割申請を認可した。上田交通は鉄道や不動産、宿泊事業を営んでおり、上田電鉄はその鉄道事業の資産や負債、権利などを継承する。上田交通は9月9日に申請していた。10月3日に分割する予定。

 同省北陸信越運輸局によると、上田交通が鉄道事業部分について、沿線住民や市町村から支援を受けるため、不動産や宿泊事業を除いた鉄道事業の収支を明確にする必要があり、同省へ分割申請していた。【

2005/09/29 毎日新聞長野版


しなの鉄道と上田交通、土日専用の割引乗車券を共同企画

 しなの鉄道(長野県上田市)と上田交通(同)は土日専用の割引乗車券を共同で企画し、10月から販売する。上田交通が10月1日に鉄道部門を分社化、上田電鉄(同)を発足させるのを機に、上田駅で路線が接続する両社が協力して乗客拡大策に取り組む。

 土日や祝日に使える乗り降り自由の割安切符「ゆぅみぃきっぷ」を発売する。しなの鉄道分が1200円(子供600円)、上田電鉄分が950円(同480円)。切符は別々だが、しなの鉄道の駅で上田電鉄の切符も扱うなど販売面でお互いに協力する。

 例えば、しなの鉄道と上田電鉄を使って軽井沢と別所温泉の間を往復する場合、途中下車なしでも510円割安になる。沿線の旅館・ホテルに宿泊する場合は2日間有効。10月と11月限定で販売する。

 しなの鉄道は県から実質的な債権放棄を受け、上田交通も上田市などの支援で経営立て直しを進めている。両社は今後も、上田駅で物販イベントを共同で実施するなど協力範囲を広げ、利用客の拡大につなげる考えだ。

2004/09/23 日本経済新聞


別所線利用者にスズムシを贈る

 上田交通(上田市)は14日、別所線の車内でプラスチックケースに入ったスズムシを利用客にプレゼントした。8匹ほど入ったケースを計百箱用意。午前中、別所温泉と上田駅を結ぶ3本の列車の乗客に手渡した。利用客への感謝を表す催しで、今年で5回目。

2005/08/15 信濃毎日新聞


別所線をPR、手作りスイカを販売

 上田市の上田交通は5、6日、市の公的支援を受けている別所線の沿線で従業員が育てたスイカを、上田駅で販売する。職場の違う社員有志が「市民や観光客に別所線を親しんでもらう機会に」と発案。両日とも午前9時から販売。2日間で20−30玉用意し、一玉単位のほか、電車内で食べられるサイズでも売る。

2005/08/04 信濃毎日新聞


別所線分社化、上田市は支援継続へ

 上田市は公的支援をしている上田交通別所線の分社化計画について、分社後も支援を継続する意向を固めた。17日に予定している市議会公共交通対策特別委員会に支援継続の方針を示す。 新会社の名称は「上田電鉄」で10月1日に設立予定。上田交通は「鉄道事業を分離した方が公的支援を受けるに当たって収支の透明性を確保できる」と説明している。

2005/08/03 信濃毎日新聞


別所線舞田駅に住民手作り駐車場完成

 上田交通別所線舞田駅(上田市舞田)の隣地に地元住民が整備してきた駐車場の完成式が1日、現地であった。自動車から電車に乗り換える「パークアンドライド」での利用を見込み、別所線活性化につなげる。 休耕地約500平方メートルを所有者が無償で貸し、砂利で整地して乗用車10台分を確保。無料で使える。地元の振興会や自治会などの役員らがこの1カ月、市が現物支給した資材を使い、毎週日曜日に手弁当で整備してきた。

2005/08/02 信濃毎日新聞


しなの鉄道と上田交通「再生計画」を国が承認

 しなの鉄道(上田市)と、別所線を運行する上田交通(同)は7日、国土交通省にそれぞれ提出した5カ年の「再生計画」が同省の地方鉄道再生事業の承認を受けた、と発表した。国の補助を受けて、しなの鉄道は新駅開設などで累積赤字の解消を目指し、上田交通は行き違い施設の設置などで乗客減少に歯止めをかける。

 同事業は、鉄道事業者だけでなく地元自治体を含めた地域ぐるみの計画に補助対象を広げたのが特徴。原則、国が事業費の3分の1を補助する。両社への詳細な支援内容は現時点では明らかになっていない。

 しなの鉄道の再生計画の設備投資総額は約50億7200万円。千曲市や東御市での新駅開設や車両更新、ホームの段差解消などを行い、05年度の当期損益の黒字化と、08年度での累積赤字解消を目指す。同社は5年間で計約8億8900万円の支援を見込んでいる。

 上田交通の再生計画の事業費は約4億7700万円。行き違い施設を造る費用や「パークアンドライド」の整備、駅舎改修を盛った。上田交通は別所線を10月1日に分社化して運行する方針。今回の補助に加え、財政支援を受けている上田市と協議しながら、新会社による活性化策を進める。

2005/07/08 信濃毎日新聞


上田交通:
別所線の子会社化承認 本社新社長に角田朗一氏−−株主総会 /長野
 ◇10月1日発足へ


 上田交通(上田市)は22日、同市内で株主総会を開き、別所線の鉄道事業を分離し、100%子会社の新会社とする方針が承認された。新社名は「上田電鉄株式会社」で10月1日発足予定。新会社は鉄道部門と付随する賃貸事業を引き継ぎ、上田市からの公的支援を受けながら別所線の存続を図っていく。また本社の役員人事について、近藤佳男社長が退任し、角田朗一専務が同日付で社長に就任した。

 上田交通は別所線のほか不動産事業、ホテル事業、バス事業を手がけており、03年度は3600万円の経常黒字を出したが、04年度決算は1090万円の赤字に転落。資産売却などで補てんするなど、鉄道利用者の減少や景気の低迷で各事業とも厳しい状況に置かれている。特に04年度の別所線利用者は前年度比2・5%減の約124万人と落ち込み、存続の是非を含めて論議されてきた。

 昨年11月、別所線は公共交通として必要とされ、上田市は鉄道の安全対策費として06年度までの3年間に計2億6800万円の公的支援を決めた。今年2月には市や各種団体が参加して「別所線再生支援協議会」が発足し各種イベントが実施されている。

 新会社は資本金1000万円。社員は現従業員に親会社の東急鉄道から技術幹部数人の派遣を受け約30人規模になる。会見で上田交通の角田新社長は「不動産、ホテルなどいずれも経営は厳しいが、それぞれ影響されない環境においておいた方が、より事業収支を明確にすることが出来る。新会社で赤字は出せない。別会社にする必要性を説明し、市側と十分協議し理解を得たい」と語った。

2005/06/23 朝日新聞長野版


上田交通が別所線を分社化を発表

 上田市の上田交通は22日、同市が公的支援している別所線の事業を分離し、10月1日に新設する子会社「上田電鉄」で運行することを正式発表した。 この日の株主総会後、専務から昇格した上田交通の角田朗一社長が記者会見し「地域の皆さんの足として確保する決意に変わりはない」と言明、分社化を「別所線存続のための判断」と強調した。新会社の資本金は1千万円で、上田交通が全額出資する。社長を含め経営体制は未定。

2005/06/23 信濃毎日新聞


別所線新会社化は10月…上田交通

 上田市の上田交通は6日までに、同市内で運行する別所線の事業を切り離し、10月1日に鉄道事業の新会社を設立する方針を決めた。公的支援をしている同市の母袋市長は6日開会した6月定例市議会の提案説明で「別所線存続のために新会社化にどのようなメリットがあるか、現在の会社との比較を検証したい」と述べた。 新会社の経営体制や詳細な事業内容は現時点で未定。22日の株主総会で説明する。

2005/06/07 信濃毎日新聞


上田交通別所線、別会社化へ

 上田交通(本社・上田市、近藤佳男社長)は2日、上田市が公的な支援をしている別所線(上田〜別所温泉、11・6キロ)について、今後の存続を図るため別会社化する方針を母袋創一市長に説明した。別会社の発足は10月1日を予定し、22日の株主総会に提案する。
 新会社の資産や今後の経営見通しなどの詳細は明らかにされていない。近藤社長は「(創業以来の赤字続きの)鉄道部門だけを新会社にしても経営は成り立たないので、鉄道に関連する別の収益事業を鉄道部門と併せて新会社に移行させ、別所線の存続を図りたい。市は別所線の大きなスポンサーであり、10月までに十分説明して理解を得たい」と話している。
 別所線の存続支援で上田市は昨年12月、安全対策として3年間に2億6800万円の公的支援をすることで同社と協定書を締結。同社は公的支援を受ける立場から、鉄道部門の収支の透明化を図るため、別会社化を検討していた。
 この日の説明に対し、市側は「別会社化によって別所線の存続が果たせるのかどうかを慎重に検証する必要がある。その上で新会社に公的な支援を継続するかどうかを検討することになる」としている。

2005/06/03 朝日新聞長野版


カーブへのATS設置 県内私鉄で検討進む

 兵庫県尼崎市のJR福知山線の脱線事故で、国土交通省が列車自動停止装置(ATS)の設置を義務付けるカーブの試算基準を公表したことを受け、県内に本社を置く私鉄3社は1日までに、想定される設置個所の整備について検討に入った。

 国交省の示した基準は(1)最高速度が時速40−80キロ未満区間の半径400メートル未満のカーブで、手前の直線とカーブの制限速度の差が時速20キロ以上(2)最高速度が時速80−100キロ未満区間の半径400メートル以上のカーブで、速度差時速30キロ以上。

 長野電鉄は、上りが長野市内と須坂市内の計2カ所、下りが上高井郡小布施町内の1カ所が該当する。このうち長野市の本郷−善光寺下駅間は半径300メートル、速度差20キロで、ピーク時の運行本数が多く2年以内の整備が必要。カーブ手前に速度を計る旧型地上子を増設する方針で業者に部品を発注した。ほか2カ所も早期に着手する方針だ。

 上田交通別所線はいずれも上田市内で、大学前−下之郷駅間の上下各1カ所ほか上り3カ所。半径120−200メートルのカーブで、速度差23−30キロ。しなの鉄道は千曲市内の屋代−屋代高校前の半径410メートル、速度差25キロのカーブの上下計2カ所が対象。両社とも正式な通達を受け次第、具体的な整備計画を作る方針という。

 JR西日本、東日本、東海の3社は「不確定な話で、現時点では答えられない」としている。

2005/06/02 信濃毎日新聞


民鉄:
ATS義務付け、県内3社で10カ所 /長野


 国土交通省が27日に発表した全国約2400カ所への自動列車停止装置(ATS)義務付けに関し、県内の対象は民鉄3社で計10カ所に上った。内訳は、しなの鉄道2カ所、上田交通5カ所、長野電鉄3カ所。JR東日本、西日本、東海は各社管内の合計数を示しており、県内分は不明。同省はJR福知山線の脱線事故を受け、事故現場と類似した急カーブで、進入手前の直線部と曲線部の制限速度差が大きい場所にATSの設置を求めた。

 同省は6月末までにATSの整備計画を同省へ提出するよう各社に通達した。

2005/05/28 毎日新聞長野版


ATS設置必要なカーブ 私鉄は10カ所

 JR宝塚線(福知山線)の脱線事故を受け、国土交通省は27日、速度超過を防止するための自動列車停止装置(ATS)の設置が必要なカーブの基準と、全国に該当する個所が2400カ所あることを発表した。県内の鉄道では、JR以外の中小私鉄3社だけで10カ所が該当する。県内に乗り入れているJR各線にも該当個所があるが、JR東日本、東海、西日本の3社は「県内の個所数を確認するには時間がかかる」としている。
 国交省が決めた基準では、一般的な狭軌だと、半径400メートル未満のカーブで速度差が20キロ以上の場合、速度超過対策の設備が必要になる。朝夕ピーク時の1時間に通過本数が10本以上のカーブは来年度末までに、10本未満のカーブは09年度末までに設置を義務づける方針。
 県内の中小私鉄では、長野電鉄(本社・長野市)の1カ所が来年度末までの設置対象になった。09年度末までの設置対象となったのは、長野電鉄の2カ所、しなの鉄道(本社・上田市)の2カ所、上田交通(本社・同市)の別所線の5カ所の計9カ所。松本電鉄(本社・松本市)は該当個所がなかった。
 しなの鉄道の井上雅之社長は「設置を検討していたカーブと同じ場所と思われるので、予定通り進めたい」と話す。
 長野電鉄によると、来年度末までの設置対象となったのは、長野市の本郷駅から善光寺下駅に向かうトンネルに入る際の半径300メートルの下り坂のカーブで、午前8時から9時の間のピークには上下線で計12、13本が通過する。制限速度は55キロだが、直前の直線の制限速度は77キロで、20キロ以上の差がある。
 県内の鉄道各線で、同省が想定するカーブ対策用のATSが設置されているのは、JR中央西線の3カ所だけ。ATSには旧型と速度制限ができる新型(ATS―P)
とがあるが、この3カ所は旧式。逆に、松本から新宿に向かう篠ノ井線と中央東線には県内で唯一、新型が設置されているが、県内部分ではカーブ対策が講じられていないという。
 同省は今回義務づける対策について「旧式でカーブ対策を講じる方法も可能」としている。
 上田交通の近藤佳男社長は「すでに設置済みの旧式を改良すれば良いのなら、地上子を設置するだけで済み、費用は何千万円もかかるというものではない。しかし、経営は厳しく、国の補助対象にしてもらえれば助かる」と話している。

2005/05/28 朝日新聞長野版


脱線防止ガード設置基準 県内各社でばらつき

 県内では「半径300メートルのカーブ」を基準に脱線防止ガードを設置している鉄道会社はない。

 「半径250メートル未満」を基準に設置しているJR各社は、カーブが緩くてもこう配の急な個所に設置しているケースがあり、すべて合わせた設置数は、JR東日本長野支社管内の中央東線、篠ノ井線などで約400カ所、JR東海の飯田線、中央西線で334カ所、JR西日本管内の大糸線で29カ所。JR東日本は、旅客用だけでなく貨物列車も走る併用線区(小海、大糸、飯山を除く全線)では半径410メートル未満のカーブにも設置個所がある。

 私鉄は、しなの鉄道と松本電鉄が半径250メートル未満、長野電鉄は同200メートル以下、上田交通別所線は同200メートル未満のカーブを基準にしている。

2005/05/17 信濃毎日新聞


「まるまどくん」菓子に 別所温泉

上田市別所温泉の土産品店が、再生途上の上田交通別所線のキャラクターとして考案された「まるまどくん」を外箱にした菓子を商品化した。かつての人気車両「丸窓電車」を描いた箱で、子ども連れの観光客らの目を引いている。 商品化したのは、喫茶店も兼ねている「二幸」。菓子はリンゴ味で、1箱400円。

2005/05/11 信濃毎日新聞


丸窓電車を楽しもう 別所温泉駅で「まるまど祭」

 別所線を運行する上田市の上田交通は4、5日の2日間、同線別所温泉駅で、構内にある丸窓ミニ資料館の無料鑑賞や模型列車の運転体験などが楽しめる「まるまど祭」を開いている。

 普段は施錠されている丸窓電車の車体を使ったミニ資料館を特別に無料で開放。実際に使われていたブレーキや圧力計、駅の看板、懐かしい丸窓電車の写真などを自由に見ることができる。

 運転手の帽子をかぶり、模型列車を使った運転体験が楽しめるほか、プラモデルの電車で遊んだり、倉庫に眠っていた昔の切符を販売するコーナーもある。運転体験コーナーでは「出発進行!」「次は上田駅に止まります」など、子どもたちの掛け声が響いた。

 横浜市から訪れた会社員小笠原さんはお目当ての「硬券(こうけん)」と呼ばれる昔の切符を約1万5000円分購入。「こういう温かい企画はいいですね。鉄道ファンとして別所線を残していってほしい」。

 静岡県引佐郡細江町の小学2年、山村君は「昔の看板などを展示している丸窓資料館が楽しかった。将来は電車の運転手になりたい」と話し、運転体験のハンドルを握り締めていた。

 「まるまど祭」は午前10時―午後4時に開催。上田交通は5日、こどもの日を記念して、別所線全区間で小学生以下の運賃を無料にする。

 尼崎市のJR脱線事故を受けて、上田交通鉄道部総務企画担当の中村さんは笑顔で遊ぶ子どもたちを前に「日ごろの安全な運行があるからこそ楽しいイベントができる。今後も安全運行にいっそう力を注いでいきたい」と気持ちを引き締めていた。

2005/05/05 信濃毎日新聞


別所線丸窓電車「まるまどりーむ号」

 上田交通別所線丸窓列車の愛称の命名式が23日、上田市の別所線上田駅であり、東京の若生さんら女性4人グループが命名した「まるまどりーむ号」に決定した。若生さんは「多くの人に夢を与えながら、ずっと走り続けてほしい」。

2005/04/24 信濃毎日新聞


別所線の駅に美大生の観光ポスター

 女子美術大学(東京)芸術学部メディアアート学科の学生が上田市内で撮影した写真を基に作った「観光ポスター」を、上田交通別所線の駅で5月5日まで展示している。合宿で交流がある上田市マルチメディア情報センターが、市外の学生の作品を見て上田の魅力を再発見しようと企画した。

2005/04/13 信濃毎日新聞


[挑戦新話・守れ地域の足]
上田市・上田交通別所線


 ◆路線存続へ産官民で支援

 2両編成の電車が、千曲川に架かる赤い鉄橋を渡り、深緑の山々、民家や田畑の中を抜けていく。

 長野県上田市の別所温泉と市街地を約30分で結ぶ全長11.6キロの上田交通別所線は、「信州の鎌倉」と称される別所温泉への観光路線、住民の通勤、通学の足として利用されてきた。だが、「1921年の開業以来、黒字になったことはない」(上田交通)のが実態だ。

 かつて3本だった千曲川に架かる橋も5本に増え、市街地への交通の便は改善された。これに伴って同線の乗客数は減少、2003年度には7年前と比べて50万人減の127万人となり、経常赤字は3044万円となった。

 こうした経営難に、近年は施設の老朽化による多額の安全対策費が加わった。路線の存廃問題が浮上したのは当然の流れだった。

そうした中、沿線住民である幼児教室経営竹田さんが「誰かがやらないと終わってしまう」と03年12月、存続を願う仲間11人と「別所線の将来を考える会」を結成した。上田交通の鉄道は、別所線を含めて5路線あったが別所線を除いて次々と廃線となり、竹田さんは、中学、高校時代、その過程を目の当たりにしてきたからだ。

 同社への陳情や駅の清掃、ペンキ塗りなどの地道な活動に加え、昨年3月には「誰でも親しみやすい活動を」と、イメージソングの歌詞を募集した。全国から寄せられた33作品をもとに、同市出身のコカリナ奏者、黒坂黒太郎さんが作詞作曲を手がけ、11月にはCD販売を始めた。

 竹田さんらの活動と並行して行政や地元企業も動いた。上田市は03年5月に「アイプロジェクト」と名付けたチームを結成。インターネットのホームページ作成や、車両をデザインしたバッジやシール、ペーパークラフトなどで利用を市民にアピールした。

 精密機器メーカー「長野計器」は今年3月、隣接する丸子町内の工場に、ドアの戸袋の窓が縦長楕円(だえん)形で人気を集めた「丸窓電車」の資料館をオープンさせた。

 同社が放置されていた1両を昨年9月に引き取り、社員が休日返上で改装し、昔の乗車券や検札バサミ、車掌の腕章などを展示した。

 上田市も昨年11月、06年度までの3年度間で約2億6800万円の支援を決めた。

 イメージソング「夢み鉄道別所線」は、「ズクドンドン ズクドンドン ズクドンドン ずく出そう」と結ばれる。

 「ずく」とは信州の方言で、「やる気」、「根性」を意味する。産官民が今、生活路線の維持に「ずく」を出し続けている。

 ◆国交省設備・運営費など助成
 国土交通省によると、地方中小鉄道は、全国で122社。主に通勤通学輸送を担う110社と、貨物輸送を担う12社がある。人口減や自動車の普及などで、多くが厳しい経営状況にあり、国交省は設備の近代化や運営費などを助成し、05年度は前年度比2億円増の35億200万円を計上した。

 茨城県の鹿島鉄道(27.2キロ)は、航空自衛隊百里基地への燃料輸送の中止などで経営難となったが、02年から沿線の中高生が「通学の足として必要」と、支援に向けたイベントを展開している。

 岐阜県の第3セクター樽見鉄道(34.5キロ)はバブル崩壊後のセメント輸送量の減少などで存続が危ぶまれるが、NPO法人「樽見鉄道を守る会」が、古い枕木を市民の募金で交換し、枕木に募金者の名前などが入ったプレートを張る「枕木オーナー」を募集するなどしている。

2005/04/07 読売新聞


別所線シンボルマーク「まるまどくん」使って

 ○…上田交通別所線を応援する上田市職員有志の「アイプロジェクト」は1日から、ホームページで使っているマーク「まるまどくん」=写真=をだれにでも使えるようにする。

 ○…かつての人気電車を描いたかわいらしいマークは、有志の1人がデザインした。地元企業などから「商品やPR品に使わせてもらえないか」と打診があり、「内部で使っているだけではもったいない」と、著作権は脇に置き、一般に使ってもらうことに。

 ○…希望者は、事業者名や利用目的をプロジェクトに伝えて登録すれば利用できる。有志の1人は「別所線応援のシンボルマークが、今度は地域産業の活性化に役立つのなら願ったりかなったり」。

別所線応援マークの使用権無料開放

 上田交通別所線を応援する上田市職員有志の「アイプロジェクト」は1日から、ホームページで使っているマーク「まるまどくん」をだれにでも使えるようにする。 
かつての人気電車を描いたかわいらしいマークは、有志の一人がデザインした。地元企業などから「商品やPR品に使わせてもらえないか」と打診があり、「内部で使っているだけではもったいない」と、著作権は脇に置き、一般に開放することにした。

2005/04/01 信濃毎日新聞


別所線、対策3チームで再生へ

 上田交通や上田市、関連団体でつくる別所線再生支援協議会は29日、上田駅前ビルパレオ内で開き、月内に国土交通省に提出する別所線再生計画を最終確認し、利用促進策の立案と推進体制を決めた。 協議会の構成団体を3つに再編した対策チームを近く発足させる。「安全運行・経営改善」「通勤・通学・日常生活利用促進」「観光・イベント・沿線活性化」の3チーム

2005/03/30 信濃毎日新聞


「丸窓電車」資料館に 長野計器

 圧力計メーカーの長野計器(上田市)は上田交通から譲り受けた別所線の「丸窓電車」を改装し、3日、小県郡丸子町御岳堂の丸子電子機器工場で資料館として開設した。長野計器製の圧力計が組み込まれていた縁もあり、自社製品のPRを兼ね、地元や全国の愛好者に向けて人気車両をよみがえらせた。 資料として、修復の過程で車両内から見つかった昭和30−40年代の切符、手動ブレーキなどをケースに展示。入場無料。当面無休で、利用時間は午前10時−午後3時。

2005/03/04 信濃毎日新聞


別所線再生計画案、ハード整備を了承

 上田市の上田交通と市、関係団体でつくる「別所線再生支援協議会」は28日、上田駅前ビルパレオ内で初会合を開き、国の補助を受けるための再生計画(5カ年)の骨子を決めた。増便実現に向け行き違い施設を造る費用や「パークアンドライド」の整備、駅舎改修などのサービス改善策を明記。市の公的支援対象の安全対策投資と合わせ、事業費は約4億7700万円となる。 次回会合で詳細を詰め、3月末に国に提出する。

2005/03/01 信濃毎日新聞


赤字続く別所線でストリートライブ

 上田市の上田交通別所線で20日、86年まで同線を走った丸窓電車に模した「まるまど号」を使っての車内ストリートライブが開かれ、乗り合わせた沿線住民や旅行客らが、プロの演奏を楽しんだ。演奏者は、サックス奏者の三四朗さんとギターの木村純さんのユニット「SAPATOS」。

2004/02/21 信濃毎日新聞


「別所線再生支援協議会」設置へ

 上田交通(上田市)の近藤佳男社長は28日、母袋創一市長に対し「別所線再生支援協議会」の設置を申し入れた。 2月下旬に初会合を開いて5カ年の再生計画をつくり、3月中に国土交通省に提出。国交省が2005年度に導入する地方鉄道再生事業の承認を得る方針。 経営再建中のしなの鉄道(上田市)も同事業の承認を目指している。

2005/01/29 信濃毎日新聞


別所線再生で上田交通が市に協力要請

 上田交通別所線の再生問題で、同社の近藤佳男社長は28日、上田市の母袋創一市長を訪ね、国土交通省が新年度に創設する「地方鉄道等活性化支援事業」への採択を目指して5年間の再生計画を国に提出する方針を伝えた。また、計画づくりを担う地域協議会の立ち上げや運営に対する市の協力を要請した。

 同事業は、これまで国が補助してきた安全設備の更新などに加え、利用者の利便性向上など地域と一体となった鉄道活性化事業も支援する。支援を受けるには、鉄道事業者と沿線の住民、自治体などで地域協議会を組織し、地域ぐるみで再生計画をつくることが必要。

 近藤社長は「市の公的補助に加え、国の補助も受けて別所線を発展させたい。国は5年間で収支を改善する増収、増客の具体的な方法を求めており、駅舎や沿線の環境整備、新たな待避線を設けて運行便数を増やし、需要を喚起することも検討している」と話した。

 2月中には、沿線の大学や観光協会、温泉旅館組合、存続の運動を進めてきた市民団体、農協、しなの鉄道、市、県などで「別所線再生支援協議会」を発足させ、3月にも再生計画の「基本計画」を国に提出する。

2005/01/28 朝日新聞長野版


「丸窓」復活 上田交通別所線
中づり広告 昭和風

 上田交通別所線の「丸窓(まるまど)電車」が十九年ぶりに復元され、竣工出発式が二十七日、上田市の別所温泉駅で行われた。運行は土・日・祝日限定で、一日往復十本前後になる。丸窓電車は、一九二七年(昭和二年)に運行が始まり、老朽化に伴い八六年に廃止されたが、乗降口近くにある一部の窓が円形のため人気があり、沿線住民や鉄道愛好家らの間で復活を望む声が高まっていた。

 当時の姿そのままに復元した電車は、二両編成の車両に、一部を丸くくりぬいたクリーム色の塩化ビニールシートをかぶせ、計八か所の窓が円形になるように施した。中づり広告も、昭和時代のものを復元した。

 愛称は「まるまど号」。沿線住民や別所温泉の観光関係者からは、一時廃線問題が浮上した同線の活性化に一役買えばと期待されている。

 竣工出発式の後、上田駅まで初運転が行われ、乗客の堤さんは「懐かしくて落ち着きます。たくさんの人が乗ってくれればいいですね」と話していた。

2005/01/28 読売新聞長野版


「丸窓列車」復元 上田交通別所線で出発式

 上田交通(上田市)別所線に、鉄道ファンに人気の旧型車両「丸窓電車」をラッピングして復元した2両編成の「まるまど号」がお目見えし、27日、別所温泉駅であった出発式で母袋創一・上田市長らが出発を祝った。

 丸窓電車は1927年に3両が製造され、翌年から86年まで同線を走った。木造の電車で、乗降口横の戸袋窓が楕円形のおしゃれな「丸窓」。

 存続問題で揺れた同交通や上田市には全国からメールなどが寄せられたが、最も多かったのが丸窓電車の復活だった。しかし、車両の新造には3億〜4億円かかり、とても不可能。そんな時に「ラッピングでならできる」とミマキエンジニアリング(東御市)が名乗りを上げ、同社の協力で実現した。

 車体は紺とクリーム色のシールを張ってツートンカラーに。「丸窓」もシールで復元。車両内部は上田交通がシートを昔のえんじ色に張り替え、壁もシールで木目調にした。

 車内には引退当時の広告が再現され、田園風景を走った現役時代の写真も飾られている。

 当面、週末や祝日などに終日運行する。別所線再生の期待を乗せて、観光客をはじめとする乗客増に役立てる。

 さっそく乗り込んだ乗客たちは「落ち着きますね。丸窓電車は乗り心地が良かったんですよ」と懐かしんでいた。

2006/01/28 朝日新聞長野版


「丸窓」再現 電車出発 上田交通別所線で試運転 

 上田交通(上田市)は19日、別所線を1986(昭和61)年まで走り、今も愛好者に人気の「丸窓電車」を再現した「まるまど電車」の試運転をした。27日に正式に披露し、29日以降は土、日曜日と祝祭日に終日運行して観光客らの利用を促進する。同社は低迷が続く同線の再生につなげる考えだ。

 現役の2両編成にクリーム色と濃紺のシートを張り、左右それぞれ4カ所の窓ガラスを丸く縁取って「丸窓」を演出した。この日は下之郷―上田を2往復した。

 27日は別所温泉駅で記念式典を行い、「まるまど電車」は午後零時33分に同駅を出発。当日は、同駅で記念乗車券を販売する。

 上田市は別所線の安全対策費として今後3年間で計2億6800万円を補助する方針を決定。上田交通は「まずは丸窓の“復活”で市内外の注目を高め、利用増を図りたい」としている。

2004/01/20 信濃毎日新聞


地方鉄道は傷だらけ、76社中74社に緊急指摘

 国土交通省が中小鉄道の安全性を緊急評価したところ、76社中74社が、レールの傷やブレーキ摩耗など延べ246項目で「5年以内に改善すべきだ」とする緊急指摘を受けていたことが分かった。

 同省は、改善策を盛り込んだ保全整備計画書の作成と実施を義務付け、費用の最大3分の1を補助する制度も整えたが、乗客数の減少に悩む鉄道会社の負担は重く、沿線自治体の協力が不可欠の状況だ。

 緊急評価は、京福電鉄(現えちぜん鉄道、本社・福井市)で起きた電車同士の正面衝突事故を受け、2002、2003年度に実施。軌道、橋梁(きょうりょう)など11項目で破損や機能低下について点検し、緊急(5年以内)、中長期(10年以内)に分けて改善の必要性を指摘した。

 緊急指摘を受けなかったのは、上毛電気鉄道(群馬)と井原鉄道(岡山)だけ。

 松浦鉄道(長崎)と高千穂鉄道(宮崎)は11項目中7項目で指摘を受けた。

 項目別では、軌道(レールの傷や枕木腐食など)が最多の62社で、車両(ブレーキの機能低下、車軸の摩耗など)56社、橋梁(サビ、腐食など)53社が目立った。

 中には「近い将来レールが破断する可能性がある」「(橋げたの一部で)粘着力が弱くコンクリートの体をなしてない」との指摘もあり、同省では「旧国鉄から受け継いだ施設を長年使用している設備の老朽化が進んでいる」としている。

 一方、読売新聞が全社アンケート(65社回答)を行ったところ、緊急指摘を受けた個所の補修費総額は「未定」「不明」を除く56社で約64億6000万円。中長期指摘を含めると約230億円に達する。36社が「経営に大きな負担となる」と回答した。

 第3セクター「三陸鉄道」(本社・盛岡市)では、緊急指摘への対応に約1億4000万円が必要。同社は「三鉄ファンクラブ」を設立、入会金や年会費を支払った会員のネームプレートを駅舎に設置し、乗客数増を図っているが、岩手県などへの支援要請も行う方針だ。

 第3セクター「北近畿タンゴ鉄道」(本社・京都市)の緊急指摘に対する補修費見込みは約10億円だが、「会社負担は無理。自治体に頼むしかない」状況。
出資する京都府は「安全のため万全の対策をとる」と支援の姿勢を示す。

 NPO法人「全国鉄道利用者会議」の原田貢彰事務局長は「マイレール意識の向上も必要だが、国などの行政も新たな対策を考えないと、地方鉄道が消えていくことになる」と警鐘を鳴らしている。

2004/01/13 読売新聞


別所線支援ミニ公募債 上田市が特区申請へ

 上田市は二〇〇五年度、同市の上田交通別所線への公的支援の財源をミニ市場公募債で賄う目的で、国の構造改革特区の認定を申請する。地方財政法は、営利企業への補助金交付のための起債を認めていないが、「市民自ら資金提供すれば愛着が増し、『乗って残す』機運が高まる」と判断し、申請内容の検討を始めた。

 市は「地方鉄道の存廃問題は全国共通の課題」と強調。地球環境や福祉、観光面で鉄道の公共性が再評価され始めた現状も、特区認定の追い風になると期待している。

 別所線は、国の安全性緊急評価で指摘された線路などの安全対策費として、今後十年間で十一億三千百万円が必要となっている。市は、特に緊急な対策費として、今後三年間で二億六千八百万円を同社に交付する方針を決定。十年間では六億円と見込んでいる。

 これまでも、市議会などにはミニ公募債の活用を提案する声があったが、地方債の発行条件が公共施設の建設や用地買収などに限定されているため、市内部での議論は活発ではなかった。だが、財政難の中で別所線への支援を決めた事情や、別所線の利用促進につながる面を考慮し、特区申請する方針を固めた。

 発行額や利率などは認定された場合に詰めるが、発行自治体以外の住民も購入できるため、全国の鉄道ファンを取り込むことも可能だ。市は「いずれは公金で償還することになるが、ミニ公募債発行がもたらす利点は多い」とみている。

 県内では、長野市と須坂市が学校の増改築や新築に充てる目的で市民対象のミニ公募債を発行している。制度自体は二〇〇一年度に始まり、昨年末までの発行総額は全国で七千十九億円。

2005/01/06 信濃毎日新聞


別所線検討会議で市民や専門家が注文

 外部の専門家や経済団体、市民による上田市の「上田交通別所線存続検討会議」(委員長・今城光英大東文化大教授)は27日、同市内で会合を開き、市側が別所線への公的支援策を報告した。 委員からは「沿線を中心に住民がどれだけ協力するかが課題」「投資効果を検証する仕組みが必要」との注文が出た。

2004/12/28 信濃毎日新聞


別所線に「クリスマスサンタ列車」

 上田交通(上田市)は23日、別所線車内にサンタクロースやトナカイに扮(ふん)した社員が乗り込む「クリスマスサンタ列車」を企画した。子どもたちは縫いぐるみやお菓子のプレゼントを受け取り喜んでいた。
 
2004/12/24 信濃毎日新聞


別所線支援で協定 上田市と上田交通

 上田市と上田交通は21日、別所線存続のための補助金交付や両者による協議会設置を定めた協定書に調印した。利用促進策で、同社は来年春、すれ違い運行ができる上田−下之郷で朝のラッシュ時に増便する方針。 公的支援は、本年度分約1億円を含め06年度までに計約2億7千万円で安全対策に充てる。調印後、母袋創一市長は「財政難の中で決断した。重みを受け止めてほしい」とあいさつ。近藤佳男社長は「市民の税金によって電車が動くことになり、責任の重さを感じる」と述べた。

2004/12/22 信濃毎日新聞


上田交通別所線、「再生」へ協定調印

 上田交通別所線の存続に向けて、上田市が今年度から3年間に2億6800万円の公的支援を決めたことを受けて、母袋創一市長と近藤佳男社長は21日、同線上田駅コーンコースで協定書に調印した。

 調印式で母袋市長は「新しい別所線のスタートとなった。公的支援の重みを受け止め、サービス向上に努めてほしい」と要請。近藤社長は「毎年2千〜3千万円の経常赤字を抱えており、実質的に市民の税金が投じられることに責任の重さを感じる。鉄道再生の記念すべき日。市の観光や活性化の一翼となるよう務める」と支援への感謝を述べた。

 協定書の内容は、(1)上田交通が今年度から3年間、安全設備や利用促進、経営改善の計画を作成し、同社と市で設ける協議会が進ちょく状況などを検証する(2)来年度と再来年度に市は運行経費について支援する−−など。

 運行経費への支援は協議会で話し合い、市議会の議決を経る。ただ別所線はバスやホテルなども経営する上田交通の一部門となっているため、近藤社長は「鉄道経営の内容がよくわかるよう他部門から切り離し、別会社にすることも検討している」と述べた。

 市によると、協議会は来年1月中に発足させ、今後、利用促進運動を市民団体などと進めるプロジェクトチームも設ける。

 上田交通は来年1月下旬、車体をラッピングして人気の旧型「丸窓電車」に模し、車内も木質パネルなどで飾った特別車両を運行させる計画だ。

2004/12/22 朝日新聞長野版


別所温泉駅前の喫茶店でクリスマス展

 上田市の上田交通別所温泉駅前の丸窓電車隣にある喫茶店が、秋にあらためて開店した記念に、店内ギャラリーで「手作りクリスマス展」を開催。5人がビーズやトンボ玉のアクセサリーや七宝焼きなどを出展、販売している。21日まで。
入場無料。

2004/12/20 信濃毎日新聞


風力発電使い別所線「丸窓電車」PR 看板を照明

 上田市の圧力計メーカー・長野計器は、上田交通から譲り受けた別所線の丸窓電車を、小県郡丸子町の丸子電子機器工場で、来年三月から公開する見通しだ。

このほど工場内に風力発電機を設置。風力発電を利用して丸窓電車の説明などを書いた案内看板をライトアップする計画にしている。

 経営理念に掲げる「環境への配慮」の一環として風力発電機を設置。発電機は羽根の直径が約一・二メートル、高さ約六メートルで、付属するソーラーパネルと合わせた最大瞬間出力は五百八十ワットになる。庶務課の横山直樹さんは「自然豊かな所に丸窓電車を展示するので、看板も環境に優しい自然エネルギーで照らしたかった」と話す。

 丸窓電車は一九二八(昭和三)―八六(昭和六十一)年に運行。同電車に長野計器の圧力計が使われていた縁もあり、九月に一車両を譲り受けた。社員らが老朽化し傷んだ部分の修理を続けている。公開時は、同社で見つかった戦前の上田地域の鉄道網を描いた鳥観図や昔の丸窓電車の写真、圧力計などを展示する計画だ。

204/12/15 信濃毎日新聞


しなの鉄道と上田交通、上田駅で共同物販イベント

 しなの鉄道(長野県上田市)と「別所線」を運行する上田交通(同)は15−16の2日間、食品や衣料品の販売イベント「上田駅ナイトバザー」を共同開催する。
会場は両社の路線が接続する上田駅(同)の構内。旅客数の減少に悩む両社が、沿線住民などの利用促進に向け手を組む。

 バザーでは大西製粉(小諸市)や信州ハム(上田市)、ナガノトマト(松本市)、衣料品のフレックスジャパン(千曲市)などが出店。通常の商品に加え、賞味期限が迫った食品など割安品も販売する。会場は上田駅の2階自由通路。開催時間は午後1時から7時まで。

2004/12/14 日本経済新聞


別所線の車体にシール…丸窓列車“再現” 上田交通 

 〇…上田市は八日、上田交通(同市)と、産業用大型プリンター製造のミマキエンジニアリング(東御市)が協力して、別所線の車体にシールを張って丸窓列車を“再現”する、と発表した。一月二十日以降の運行となる予定だ。

 〇…二両一編成を改装。車体下半分には紺色、上半分にはクリーム色のシールを張る=写真。四角い窓はクリーム色のシールで丸く縁取り、懐かしい丸窓を復活。車体側面にミマキ社の広告を入れて費用を賄う。

 〇…車内も上田交通が昔の丸窓列車の写真を飾るなどして演出する。「本物の丸窓列車を造り直すには一両約四億円かかる。雰囲気を楽しんでいただき、利用促進につながれば」と、同社鉄道部の中村亮一さん。

2004/12/09 信濃毎日新聞


乗客減の上田交通別所線 安全対策費、12月補正案で議会に提出−−上田市/長野

 ◇1億3000万円の安全対策費

 上田市は30日、乗客減などで苦しい経営が続いている上田交通別所線について、当面の安全対策費として今年度分の1億3000万円を12月補正予算案に計上し、同日開会の12月定例議会に提案した。母袋創一市長は、議会冒頭の提案説明で「上田地域にとって生活に密着した公共交通機関で、産業面や環境面においても重要」と話し、鉄道存続のために公的支援を行うことに理解を求めた。

 同市の支援は、今後3年以内に実施する必要がある緊急的な安全対策事業に対して行うもので、老朽化したレールの交換などをする予定。3年間で、既存の補助率引き上げなどで計2億6800万円を同社に補助する。

2004/12/01 毎日新聞長野版


上田市会に別所線補助金予算提案

 上田市議会12月定例会は30日開会し、市側は、上田交通別所線存続のための安全対策補助金1億300万円を盛った補正予算案を提出した。母袋創一市長は提案説明で「今回の決断は3年間のもの」とし、別所線存続には市民の協力が不可欠との考えを強調した。 市は本年度分の補助金を含め、資金支援の対象を「3年以内に実施する必要のある緊急的な安全対策」と設定。2007年度以降の支援について市長は「国の動向を見極めながら検討する」とした。

2004/12/01 信濃毎日新聞


別所線に2億6800万円 上田市支援、今後3年間で

 廃線問題が浮上している上田交通別所線について、上田市の母袋創一市長は二十二日、今後三年間で計約2億6800万円の支援を行うことを発表した。今年度分として、十二月定例議会に約1億300万円の補正予算案を提出する。
 同案の内訳は、橋りょうの補強など安全対策の補助金が約8470万円、変電所の改良など設備整備の補助金が約1850万円。

 別所線は開業以来赤字が続いているほか、安全対策などに巨額な費用が必要で、会社側が市に支援を要請していた。市と同社は今月十二日、この費用を約11億3100万円と確定。最初の三年間に必要な約4億4700万円のうち約六割を市が負担することにした。残る約1億7900万円は国と県、同社が負担する。

 母袋市長は「別所線は、観光を軸とした産業面や、文化的にも重要な交通機関で、支援要請に応えた。会社側には、更なる自助努力を求めたい」としている。

2004/11/23 読売新聞長野版


上田市が上田交通別所線に2億円余り支援

 乗客減や多額な安全設備投資で廃線の危機にあった上田交通別所線について、上田市は22日、今後3年間に約2億6800万円の公的支援をすることで上田交通と合意した。母袋創一市長が記者会見で発表した。沿線住民や鉄道ファンによる存続運動を背景に、市と同社は集客のための長期的戦略を作る計画だ。

 市と同社は12月下旬に合意の協定書を結ぶ。合意によれば、別所線が老朽化したレールの交換や枕木のコンクリート化など今後3年間の安全対策に必要な設備投資額は約4億4700万円。これに対し、市は従来の市の補助率をかさ上げしたり、安全対策関連設備の修繕費に新たに補助したりして計2億6800万円を補助する。今年度分の約1億300万円の補助を12月補正予算案に盛り込む。公的支援について、市議会もすでに「やむを得ない」とする意見を市長に提出しており、可決される見通しだ。

 試算では、今後10年間に別所線に必要な設備投資費は約11億3千万円。市の財政事情などから、当面3年間の支援で決着した。

 今後、市は国交省が来年度に創設を予定している「地方鉄道の再生」補助制度も利用したいという。

 さらに、市と同社は経営体質の改善をめざして「協議会」を近く設置する。同時に地域ぐるみの乗車運動や沿線の集客力を高める観光開発などに知恵を絞る「乗って残す利用促進戦略プロジェクト」を立ち上げる。

 別所線の存続問題は2年前に浮上した。福井県の京福電鉄が00年12月と01年6月に衝突事故を起こしたのを受け02年、国交省が地方鉄道を対象に安全性緊急評価・対策事業を実施。老朽化した設備を取り換えるなどの安全対策を義務づけたため、別所線も多額の投資を迫られることになった。

 しかし、旅客数は77年度の183万人から減少を続け、昨年度は127万人。上田交通は02年10月、「このままでは維持、存続は困難」と市に支援を求めた。市は緊急対策本部を設けるなど、公的支援を検討。沿線住民や鉄道ファンも存続を求める署名運動を起こし、昨年9月までに7万人の署名を集めた。

 別所線の古いタイプの「丸窓列車」は映画「男はつらいよ」(山田洋次監督)のロケに使われたこともある。別所線のイメージソングの歌詞を全国公募するなど市民サイドで支援運動を続けてきた「別所線の将来を考える会」代表の竹田貴一さん(50)は「ほっとしました。乗ってみたくなる魅力ある鉄道にするのが大事。市民も知恵を絞ってみんなで残す運動の輪をこれからも広げます」と話した。

 ○「地方鉄道の再生」補助事業 
国土交通省が来年度の国の予算概算要求に盛ったローカル線支援の新政策。30億円規模の国庫補助を予定。安全設備など鉄道設備の近代化国庫補助率をこれまでの5分の1から3分の1に増やし、バリアフリーなどの設備も補助対象とする。赤字の鉄道事業者と自治体や住民らが協力して5年間の再生計画をつくって提出する。

2004/11/23 朝日新聞長野版


別所線支援 上田市 3年で2億6800万円 

 上田市の母袋創一市長は22日開いた記者会見で、存続できるかが焦点となっている同市の上田交通別所線について、当面の安全対策費として今後3年間で同社に計2億6800万円を補助する方針を明らかにした。本年度分の1億300万円は補正予算案に計上、30日開会の12月定例市議会に提案する。

 市議会は4日の全員協議会で「支援やむなし」の意向を確認済み。2年10月に同社が市に支援を求めて以来、別所線の公的支援問題は資金面で一応の決着をみる。今後は地域全体を巻き込み、いかに利用を増やせるかが大きな課題となる。

 母袋市長は「厳しい財政状況下で重い決断を迫られたが、安全運行に欠かせない支援と判断した」と説明。同社は今後10年間の支援を求めているが、市長は「10年とするには不確定要素が多い。20年、30年と存続してほしいという思いに変わりはない」と述べた。

 上田交通の近藤佳男社長は取材に対し「別所線が上田市に必要なインフラとして認知されたと受け止める。これで行政、市民と同じ土俵で力を出し合える」と述べた。

 市の補助は国、県、市の「鉄道軌道近代化施設整備事業」に基づく5800万円に、安全につながる修繕費として市独自に約2億1000万円を上乗せした。本年度、経常赤字は補てんしない。市は12月中に同社と協定を結ぶ方針だ。


2004/11/22 信濃毎日新聞


別所線に乗るツアー被災地からも参加

 上田市の別所温泉旅館組合が、別所線に乗って別所温泉に行くツアーを提案し、21日、新潟県中越地震で被害にあった長岡市や小千谷市から19人が参加した。一行は長岡市からバスで上田駅に到着、別所線に乗り換え、電車の旅も楽しんだ。 計画した旅行会社が長岡市にあり中越地震の影響が心配されたが、キャンセルは6人にとどまり、ツアーは予定通り実行した。

2004/11/22 信濃毎日新聞


上田市議会が別所線支援の方向了承

 上田交通別所線の存続問題を研究する上田市議会の地域交通対策特別委員会は、4日開いた市議会全員協議会で、廃線になった場合の通学・通勤者への影響や交通渋滞などを指摘、「公的支援はやむを得ない」とする委員会の考え方を報告、了承された。これを受けて、宮下議長らは同日、母袋市長に議会の意見として伝え、別所線への市の支援が実現する方向で固まった。 市は12月定例市議会に関連予算案を計上する方針。

2004/11/05 信濃毎日新聞


別所線の存続、正念場に
上田市長「2、3年で見極め」


 上田市の塩田平を走る上田交通別所線の存続問題について同市の母袋創一市長は十五日の会見で、この二、三年が存廃を決する時期という認識を明らかにした。
また、大幅な乗客減が続いた場合、行政としての支援に限界があるとの考えを示した。公的支援を求める上田交通側と、一層の自助努力を足がかりに存続を目指す市側との協議はいよいよ正念場を迎えることになる。

 上田交通が運行する別所線(上田−別所温泉、約十二キロ)は、今年四月から八月の乗客数は合わせて五十五万五千人で、前年同期に比べ3・6%の減少となり、営業収益も同6・7%減少した。「利用者の減少に歯止めがかからない、憂慮される状況」(母袋市長)が続いている。

 試算では、営業を継続するために年間の利用者は百五十万人が必要。市は安全対策などに年間五百万円の公的支援を行っており、存続に向けて市民に利用を呼びかけるとともに地方鉄道のある自治体と連携して国に支援を求める考えだ。

 しかし、市と上田交通側では公的支援をめぐって協議を続けているが、負担の割合や赤字補填(ほてん)の是非などで考えの開きは大きいのが現状。母袋市長はこの日、「二、三年が将来を見極める時期」と述べた上、利用者が大幅に減少した場合には支援の打ち切りも示唆した。

 また、母袋市長は、別所線存続問題と並んで同市が直面する市町村合併問題についても「向こう一、二カ月がヤマ場」との考えを表明。小県郡真田町、丸子町、武石村の四市町村での合併に「自立では荒波の中、小舟の集団では難しい」と改めて理解を求めるとともに、「来年三月末の期日が迫っている。期日は協議で決まっており、変更はない」と語った。

 この合併をめぐっては真田町で町長の解職請求(リコール)運動が持ち上がり、丸子町と武石村は長門町、和田村を含む依田窪地区の四町村で法定協を設置するなど枠組みをめぐって混とんとした状態が続いている。

2004/10/16 産経新聞長野版


長野計器が工場内に丸窓電車設置

 圧力計メーカーの長野計器(上田市)は20日、上田交通から譲り受けた「丸窓電車」を上田交通別所線中塩田駅から同社の丸子電子機器工場に移設した。 早朝、中塩田駅から大型トレーラーに載った丸窓電車が工場に到着。車輪と車体をそれぞれクレーンでつり上げ、電車設置用に造った線路の上に固定した。
 
2004/09/21 信濃毎日新聞


(別所線関連とは直接関係ありませんが掲載しておきます。)

地方鉄道、支援先を選別・国交省と総務省

 国土交通、総務両省は乗降客の減少から経営難にあえぐ地方鉄道の再生を加速する。国による財政支援の対象を黒字転換が見込める事業者に限定し、経営再建の見通しが立たない場合は廃線やバス事業への切り替えを促す。鉄道事業は高齢化の進展とマイカーの普及で慢性的な赤字に陥っており、財政難が続く地方自治体への影響を防ぐためにも厳しい選別が不可欠と判断した。

 国交省の調べでは約100社ある地方鉄道のうち、7割以上が慢性的な赤字経営に陥っている。国は赤字会社60社程度の設備投資を支援してきたが、大半で利用増につながっていない。そこで国交省は来年度から支援方法を抜本的に見直す。まず鉄道各社と地元自治体に5年間の再生計画を求め、効果が見込める事業に限定して補助。補助率を現行の2割から3割強に拡大する一方、支援件数を大幅に絞り込む。従来の鉄道設備の改良にとどまらず、観光振興や駅前の駐車場整備など地域再生に結びつくアイデアを計画に盛り込むよう指示する。

2004/09/19 日本経済新聞


上田交通別所線存続願い撮影会

  懐かしいローカル線の走る風景を残そうと、存続問題が浮上している上田市の上田交通別所線で18日、存続期成同盟会主催のモデル写真撮影会が開かれた。

  中塩田駅では、民間会社が譲り受けて資料館として修復・活用する計画の古い「丸窓電車」の車内や、コスモスの咲く古い木造の駅舎などで、「ときめきレディー」の箱山小百合さん、小林恵理子さんをモデルに撮影会。

  市内外から35人ほどの参加があり、新潟県糸魚川市の写真歴16年の男性会社員(43)は「沿線は懐かしい景観でした。この風景と一緒に鉄道が残ってほしい」と話していた。

2004/09/18 朝日新聞長野版


別所線「丸窓電車」を引き渡し

別所線を運行する上田交通(上田市)は17日、かつて同線を走っていた「丸窓電車」を資料館として活用する計画の長野計器(同)に車両を引き渡した。丸子電子機器工場(小県郡丸子町)に移して修理し、11月から公開、計器類を展示する予定だ。

2004/09/18 信濃毎日新聞


上田交通・別所線存続支援額 市の提示額と会社側要望、約4億円の隔たり /長野

 上田市は15日、開業以来赤字経営が続く上田交通(近藤佳男社長)の別所線存続について、今後10年間に必要な市側の支援額と同社の要望額(試算)に3億9494万円余の隔たりがあることを、市議会地域交通特別委員会で明らかにした。

 市が上田交通に提示した支援策では、地方民間鉄道の近代化設備整備事業補助金の市負担分(事業費の10分の1)と補助残の全額補助、修繕費の半額補助で市の負担総額を5億4555万円とした。これに対し、上田交通の要望は設備投資計画の全額と営業収益で生じる欠損の一部への補助も求めており、市の負担総額は9億4049万円余になる。利用者1人当たりの市負担額は、市の提示案では43・3円、上田交通の要望案では74・6円になる。

 市は今後も上田交通との協議を重ね、12月中にも支援策の成案を作成したいとしている。

2004/09/16 毎日新聞長野版


別所線ソング「サポーター」募集 11月にCD発売

 存続の成否が焦点となっている上田市の上田交通別所線のイメージソングが十一月中旬、CDで発売される。市民でつくる「製作委員会」は十四日から、CD化の経費を集めるため前払いで購入予約をする一口五千円の「サポーター」を募集する。製作委は「歌を通じて別所線の魅力を広め、存続につなげたい」と賛同を呼びかけている。

 製作委は「別所線の将来を考える会」(竹田貴一代表)を中心に、「別所線電車存続期成同盟会」「別所線存続を求める市民の会」で構成。「考える会」が公募した歌詞を基に、地元塩田地区出身のシンガーソングライターでコカリナ奏者の黒坂黒太郎(正文)さんが作詞作曲し、このほど「夢み鉄道別所線」「別所線牧歌」の二曲を発表した。

 CDでは、黒坂さんの妻の歌手矢口周美さんが歌を担当、黒坂さんがコカリナを演奏する。二曲に加え、それぞれのカラオケも収録し、二千枚を製作。一枚千円で販売する予定だ。

 サポーターには、一口五千円で六枚を引き替える。十月十五日までに応募した人には、黒坂さんのサイン入りデモCDも贈る。

 当面、店頭販売の予定はないが、竹田さんは「イメージソングを実際に聴いた人の反応はすごくいい。サポーターの応援活動から口コミで広がっていってほしい」と話す。申し込み、問い合わせは製作委事務局(電話0268・23・2952)へ。

2004/09/14 信濃毎日新聞


別所線、千万円超分の赤字補てんを

 上田市は8日の定例市議会一般質問で、上田交通が、別所線の運行に伴って毎年度生じる経常赤字のうち1千万円を超える分の補てんを市に求めていると明らかにした。 同社が別所線存続のための公的支援を市に要望した当初は、赤字の全額補助を要請していた。同社側が歩み寄った形だが、市は補てんの是非の判断を示していない。

2004/09/09 信濃毎日新聞


別所線試算「数年で億単位の赤字」も

 上田市は7日の定例市会一般質問で、存続できるかどうかが焦点となっている同市の上田交通別所線について、「補助金交付といった公的支援がなければ、数年後に経常赤字は億円単位となる」との試算を示した。また、「できる限り早く公的支援の結論を出す」とする一方、「企業努力があって初めて支援ができる」と強調。 04年3月期の別所線の経常赤字は2千万円で、市は、02年度の利用実績(129万人)のまま今後も推移する前提で営業収支を試算

2004/09/08 信濃毎日新聞


「会社側と隔たり」別所線支援で上田市長

 上田市の母袋創一市長は三十一日開会した九月定例市議会本会議で、赤字で存続問題が出ている上田交通別所線への公的支援について「補助対象や補助割合の点で会社側とは考え方に大きな開きがあり、合意には至っていない」と述べた。
当初、九月議会に公的支援策の概要を示す方針だったが、見送る形となった。

 市と上田交通との事務レベルの非公式交渉は今年七月に始まったが、設備投資や修繕費の補助割合の設定方法に加え、毎年度の経常赤字を市が補てんするかどうかをめぐり、まだ折り合っていない。母袋市長は「できるだけ早く具体的な方向性を見いだしたい」と述べるにとどまった。

 一方、今後十年間に必要な設備投資と修繕費について、上田交通側が十三億四百万円と算定していたのに対し、市の「上田交通別所線存続緊急対策本部」は作業部会の検証で約十一億円と特定したことを明らかにした。

 提案説明では、本年度の別所線利用実績も報告され、四―七月の利用者数は前年同期比5・3%減の四十五万九千人。営業収入は同8・8%減。市民団体の活動を含め、さまざまな活性化策が展開されているが、減少に歯止めがかからない状況だ。

 市長は「とにかくたくさん乗ってもらうことが存続への最も有効な支援」と強調。その上で、同社に「自助努力や営業努力、将来の展望を含めた取り組み姿勢について市民に説明責任を果たすよう強く求めている」とした。

2004/09/01 信濃毎日新聞


別所線の歌 2曲誕生 存続支持のグループが公募

黒坂黒太郎さん詞と曲を完成

 廃線問題が浮上している上田交通別所線に、より親しみを持ってもらおうと、 上田市の市民グループが歌詞を公募していた別所線のイメージソング二曲が完成した。二十二日夜、作詞作曲を担当した上田市出身のシンガー・ソングライターでコカリナ奏者の黒坂黒太郎さんらが発表コンサートを開き、参加者全員で曲を歌った。

 別所線存続運動を続ける市民グループ「別所線の将来を考える会」(竹田貴一代表)が一般公募、集まった歌詞三十三作品を基に、黒坂さんが作詞作曲した。

 一つは「夢み鉄道別所線」(四番)。上田市在住のかがいみえこさんの応募作がベースで、電車がレールの上を走る音をイメージした軽快なリズムが特徴。「ゆっくりと走る別所線のように自分のペースで夢に向かって進もうよ」という思いが、方言を交えながら込められている。

 もう一つは、別所線沿線に広がる風景などをふんだんに盛り込んだ「別所線牧歌」(三番)というバラード。黒坂さんによると、応募者一人ひとりの作品の良い部分を一つにまとめたといい、別所線や古里への愛情にあふれた曲に仕上がっている。

 黒坂さんは「皆さんの歌詞からは、別所線が大好きという思いが感じられた。かけがえのない別所線を守っていくために、この歌が活用されればうれしい」と話している。

2004/08/24 読売新聞長野版


別所線応援ソング披露 公募詞を基に作詞作曲

 存続が焦点となっている上田交通別所線のイメージソングの発表コンサートが二十二日夜、上田市の長野大リブロホールで開かれた。市民組織「別所線の将来を考える会」(竹田貴一代表)が公募した歌詞を基に、地元塩田出身のシンガーソングライターでコカリナ奏者の黒坂正文(黒太郎)さんが作詞作曲。沿線風景の雰囲気に似て優しく温かい応援歌に仕上がった。

 県内外から寄せられた三十三通の歌詞から、完成したのは二曲。「赤い鉄橋渡り 小さな電車がゆく」で始まる「夢み鉄道別所線」は、「だれもいない小さな駅ひまわりが咲く」「温泉につかり涙を洗おう」「人生そんなに急ぐことないさ」と続くさわやかな曲だ。

 もう一つの「別所線牧歌」は、しっとりとした曲調。「岳の幟(のぼり)」「縁を結ぶ観音さん」といった風習や文化財、塩田平の自然の美しさを次々と歌い、「この里が好き このにおいが好き」で盛り上がる。二曲とも、黒坂さんの伴奏で、妻の歌手矢口周美さんが披露した。

 黒坂さんは「別所線はゆっくり走るところがいい。たくさんの詩も、『ゆっくり行こう』『自分のペースで歩いていこう』という内容が多かった」と話した。

 コンサートには約百五十人が来場。早速、会場も一緒になってイメージソングを口ずさんだ。「考える会」は今後、市内の小学校などで歌ってもらえるよう働きかける。

2004/08/24 信濃毎日新聞


別所線丸窓電車を資料館に 長野計器が活用名乗り

 圧力計メーカーの長野計器(上田市、宮下茂社長)は十九日までに、かつて同市の上田交通別所線を走り、鉄道ファンに人気の「丸窓電車」を譲り受け、自社製品の資料館として活用する方針を決めた。現在、中塩田駅に保管されている車両は塗装がはがれ、さびも目立つ。別所線の存続が焦点となる中、自社の圧力計が組み込まれている縁もあって引き受け手に名乗りを挙げた。

 丸窓電車は、一九八六(昭和六十一)年九月まで走っていた。三両あったうち二両は、別所温泉駅で同線の資料館として活用されている。

 長野計器が譲り受けるのは残りの一両。九月下旬に同社丸子電子機器工場(丸子町)に移設して修理し、新幹線でも使われている同社の計測機器を展示する。十一月一日の「計量記念日」に披露する予定だ。

 丸子町の工場のすぐ近くを、かつて上田交通の「西丸子線」が通っていた巡り合わせもあり、「全国に『丸窓』ファンがいるのに、放置されたままでは惜しい」と、上田交通に利用策を提案した。長野計器の担当者は「景気もある程度回復してきた。会社の広告塔として活用したい」と話す。

 上田交通は、修理費や維持費との兼ね合いで三両目の「丸窓」は保管しておくしかすべがなかったとし、「これで生まれ変われる。愛好家も喜ぶはずです」(鉄道部)と歓迎している。

2004/08/20 信濃毎日新聞


別所線でスズムシをプレゼント

 上田交通(上田市)は15日、夏休み企画として別所線の列車内で乗客にスズムシをプレゼントした。上田駅に到着した列車からは、プラスチックケースに入った鈴虫を持った乗客がうれしそうに降り立った。 乗客に日ごろの利用を感謝しようと始め、今年で4年目。この日は、午前の別所温泉発上田行きの2本の列車内で、計百箱を手渡した。

2004/08/16 信濃毎日新聞


セミナー「図書館で調べて別所線に乗ろう」−−上田情報ライブラリーが実施 /長野

 ◇開館PRと地方民鉄問題考える契機に−−夏休み自由研究セミナー

 駅前図書館の上田情報ライブラリーが、小学生と保護者を対象に夏休み自由研究1日セミナー「図書館で調べて別所線に乗ろう」を開講した。JR長野新幹線、第三セクターのしなの鉄道、上田交通別所線が往来する上田駅前に、今年4月23日に開館したばかりの上田情報ライブラリーの宣伝と、存廃問題に揺れる地方民間鉄道の上田交通別所線の存続を考えてもらおうという複合企画に、県内から30人の親子が参加した。

 セミナーには上田交通と、民間有志グループの「別所線の将来を考える会」、市職員有志のアイプロジェクトが協力。参加者は駅前ビル「パレオ」4階にある情報ライブラリーで別所線に関する資料を調べた後、上田駅から別所温泉駅まで乗車した。「考える会」の竹田貴一代表の案内で沿線風景を学び、途中の下之郷駅では丸窓電車など保存された車両や使用中の車両などを見学。別所温泉駅では、構内にある丸窓資料館で保存資料を手にした。

 別所線電車を利用したセミナー開催は初めてだが、参加した親子は「車窓から手が届きそうなところにリンゴの樹があったりして楽しかった。機会があればまた、乗車したい」と感想を口にした。

 市が市政の運営に知恵を出してほしいと民間人に委嘱した政策企画委員会でも、別所線の活用策で「車両を使って車窓学、車窓歴史学講座を開く試みもおもしろい」という提言もあり、今後は子どもだけでなく大学生を含めた大人のためのセミナー開講も検討されそうだ。

2004/08/14 毎日新聞長野版


夏休みの自由研究に「別所線」セミナー

 上田市の上田情報ライブラリーは9日、「図書館で調べて、別所線に乗ろう」
をテーマに夏休みの自由研究を応援するセミナーを開いた。存続が焦点となって
いる上田交通別所線を知ってもらう狙い。実際に乗車し、車両点検の様子も見学
した。

2004/08/10 信濃毎日新聞


上田市が政策企画委員の全体会議

 上田市は22日、「政策企画委員」に委嘱した外部の専門家の全体会議を同市の森林センターで開いた。存続が焦点の上田交通別所線活性化策などについて意見交換。今後は各委員と母袋創一市長や市幹部が個別に会合を持ち、政策づくりに生かす。 委員は7人。この日は、俳人の黛まどか氏、科学技術振興機構専務理事の北沢宏一氏を除く5人が参加、別所線に乗って塩田平を視察した後、会議に臨んだ。

2004/07/23 信濃毎日新聞


別所線イメージソング、8月に発表

 存続が焦点となっている上田交通別所線のイメージソングの発表コンサートは22日、上田市の長野大リブロホールで開く。別所線存続を求める3つの市民団体による実行委員会が主催。 公募した歌詞を基に、地元の塩田地区出身のシンガーソングライターでコカリナ奏者の黒坂正文(黒太郎)さんが最終的に作詞作曲し、当日披露する。前売り券は千円で別所線上田駅で販売。

2004/07/15 信濃毎日新聞


別所線の紙模型 HPから印刷しよう

 上田交通別所線を盛り上げようとさまざまな企画を展開している上田市職員有志のグループ「アイプロジェクト」は14日から、別所線電車の紙模型が作れる展開図をホームページに掲載する。 今後、白地の展開図もホームページに用意。夏休みが間近なことから、子どもたちに独創的な電車の絵柄を競ってもらうコンテストも検討している。

2004/07/14 信濃毎日新聞


岳の幟を控え駅に女の子のかかし展示

 上田市の「稲倉の棚田」でユニークなかかし作りで地域おこしをしている女性グループ倶楽部井戸端は30日、同市別所温泉の国無形民俗文化財「岳の幟」を控え、別所線別所温泉駅に女の子のかかしなど約20体を飾った。観光客を華やかに出迎え、伝統の祭りを盛り上げる。

2004/07/01 信濃毎日新聞


別所線存続へ原田泰治氏の版画寄贈

 この絵を見て多くの人が別所線に乗ってくれれば−。上田市住吉の飲食店経営斉藤恵理子さん(46)が22日、存続の危機にある同市の上田交通別所線の電車が走る田園風景を描いた原田泰治さん(諏訪市)の版画を上田市に寄贈した。 
斉藤さんは10年来の原田さんのファンで作品を収集。「お役に立てれば」と寄贈を思い立ったという。作品は市役所1階に飾る予定。

2004/06/23 信濃毎日新聞


「存続」が83億お得

別所線廃線問題

 廃線問題が浮上している上田交通別所線(上田―別所温泉間、全長約十二キロ)は、存続させた方が今後三十年間で109億円分の社会的メリットのあることが、国土交通省の外郭団体「財団法人運輸政策研究機構」(東京)の調査でわかった。

 調査は、別所線が存続した場合と、バスに転換した場合の二通りについて、今後三十年間の〈1〉移動所要時間の短縮や費用節減(運賃)〈2〉渋滞緩和や交通事故の減少――などの便益を金額に換算。存続による維持改良費やバス転換に伴う再投資などの費用面も考慮に入れた。

 その結果、別所線存続による便益は117億円(費用8億円)と算定され、バス転換では29億3000万円(同3億6000万円)にとどまった。便益から費用を差し引いた社会的メリットは、「存続」が「転換」を約83億円上回った。

 一方で、別所線の運行会社・上田交通は、三十年間で6億2000万円の赤字となる見通し。バス転換で運行会社が受ける利益は8000万円と見積もられ、公的支援なしに別所線存続は困難であることも裏付けられた。

 公的支援のあり方を検討している上田市は「鉄道が地域で果たしている役割を再認識した」として、調査結果も踏まえて年内に最終的な結論を出す方針だ。
 
2004/06/06 読売新聞長野版


別所線の駅を市民らが整備

 上田市の上田交通別所線で29日、市民や市内の会社などが駅構内の草刈りや花壇整備、修繕を行った。国の選択無形民俗文化財で、約500年前から続く雨乞い祭り「岳の幟(のぼり)」が7月に別所温泉で行われるのを前に、観光客を出迎える雰囲気も高めようと汗を流した。

2004/05/31 信濃毎日新聞


別所線、存続で有用性 バス代替より83億円高− −国交省・30年分析 /長野

 上田交通別所線を対象に、国土交通省が財団法人・運輸政策研究機構の「地方鉄道に係る費用対効果分析に関する調査委員会」(座長・今城光英大東文化大教授)へ依頼していた調査報告書がまとまり、上田市は14日、内容を明らかにした。市はこの内容等を参考に、12月には同線の存続支援策を決定したいとしている。

 調査は、上田交通別所線が今後30年間、鉄道を存続させた場合とバスに代替した場合に生じる所要時間、運賃、快適性、道路交通混雑緩和、交通事故削減、環境改善などの面での差異を、貨幣換算して数値で表した。

 報告書によると、鉄道存続で得られる「便益」は109億円、バス代替による便益は26億円で、83億円の差が出ると算定された。鉄道があることによる安心感、満足感や波及効果を含むため直接、営業収益に結びつく数値ではないが、地方鉄道の有用性を示す形になった。

 市は今後、この調査結果と同省北陸信越運輸局がまとめた地方中小民鉄の輸送サービス高度化に関する調査報告書、財団法人・鉄道総合技術研究所が実施した安全性緊急評価などを基に上田交通と協議を進め、6月中に基本方針を策定。12月までに支援策を提示すべく、作業を進める。【

2004/05/15 毎日新聞長野版


別所線存続の便益は「83億円」

 存続できるかが焦点となっている上田市の上田交通別所線について国土交通省が行った費用対効果分析調査の結果が、14日までにまとまった。 存続によって利用者や地域が得るメリットを金額に換算し、費用を差し引いたところ、便益は今後30年間で83億とした。市はこの結果も参考に、6月にも上田交通への公的支援策を決める。

2004/05/15 信濃毎日新聞


のどか歌声別所線 上田市出身黒坂さんコンサート

 上田市出身のシンガー・ソングライターでコカリナ奏者の黒坂正文(黒太郎)さんをファンが囲み、黒坂さんの自作曲「おーい雲よ」を演奏し歌う会合は四日、上田市の別所線車内で開いた。黒坂さんのギターに合わせて、県内外のコカリナ愛好家も一緒に演奏。ほかのファンも、塩田平の田園風景を背景にのどかな歌声を車内に響かせた。

 「おーい雲よ」は、黒坂さんが約二十年前に作詞、作曲した代表曲の一つ。故郷の太郎山や千曲川を題材に上田の美しい風景を表現している。

 当初は太郎山に登り山頂でミニコンサートを開く予定だったが、あいにくの天気で、黒坂さんがイメージソングの作成に携わっているなど縁の深い上田交通別所線車内でのコンサートに、急きょ変更した。

 車内では、上田駅から別所温泉駅までの約三十分間に「おーい雲よ」を二回演奏。さらに、京都市から訪れた大学四年生の桂木幸さん(21)がバイオンリンでクラシック音楽を奏で、盛り上げた。

 乗客も予期せぬミニコンサートに驚いたり興味深そうな様子。県外からのファンは、車窓からの新緑が美しい風景に「味わい深いね」と話し、黒坂さんは「別所線沿線は私の原風景。路線存続に向けてPRにつながれば」と期待していた。

2004/05/05 信濃毎日新聞


丸窓電車を無料開放 上田交通別所温泉駅

 上田交通(上田市)は、別所線別所温泉駅に保存している「丸窓電車」を五日まで、無料で開放している。別所線は存続問題が出ており、「身近な鉄道により親しんでもらいたい」と同社。車内に飾られた、丸窓電車の現役時代をしのばせる約二百点の資料が、訪れた家族連れを楽しませている。

 丸窓電車は一九二七―八六年にかけ、同線を走った「モハ5250形」の愛称。当時流行だった、やや縦長の丸い窓が前後四カ所にあることから、その名が付いた。

 古びた木の床が時代を感じさせる車内には、機器類や写真、駅の看板などが並ぶ。製糸業が盛んだったころの荷札、廃線になった駅名の印鑑もある。車外には、百五十分の一の模型も設置。実際の運転席の設備を使い模型電車を動かすことができる。

 長男(9つ)と訪れた同市八木沢の地方公務員太田光徳さん(40)は「地域になじむイベントで、楽しむことができた。今も丸窓電車が走ったら面白いのに」と話していた。

 上田交通は五日、別所線全線で小学生以下の子どもが無料で乗車できるサービスをする。

2004/05/04 信濃毎日新聞


別所線の03年度は6年ぶり増収

 上田交通(上田市)の近藤佳男社長は23日、市民会館で開いた別所線電車存続期成同盟会の総会で、2003年度の別所線の営業収入が6年ぶりに増加に転じる見込みを明らかにした。前年度比0・3%増の2億8300万円。定期券販売は低迷が続いているが、客単価の高い普通券や回数券の販売が伸びたためとみられる。 一方、設備投資と修繕に計5700万円がかかり、依然として3000万円余の経常赤字となる見通し。

2004/04/24 信濃毎日新聞

管理人より
ちょうど1年前のこの席上での発言から別所線の存廃問題が浮上しました。
その間行政、一般市民レベルで様々な取り組みが行われ、その結果としてこのご時世JRや大手私鉄でさえ不可能な増収がわずかではあるかもしれませんが実現出来たものと思います。そろそろ会社側としてもはっきりとした合理化ではない改善策を打ち出し実行する時期にきているのではありませんか?イベントに頼っているだけでは限りがあります。別所線を存続させようとする機運が高まりつつあるこの時期だからこそ矢継ぎ早に打ち出す改善が本当の意味での効果だと管理人は思います。


別所線の活性化狙い「さくら祭」

 上田市の上田交通と別所温泉観光協会、別所温泉旅館組合などは11日、「別所線さくら祭」を別所温泉で開いた。存続が焦点となっている別所線の活性化が狙い。「今後も力を合わせて誘客に取り組みたい」

2004/04/13 信濃毎日新聞


しんそう−深層・真相・心想:
存続探る別所線 /長野


 ◇「公的支援なければ廃線」迫るタイムリミット−−上田市、企業論理に打つ手は

 ◇国交省が近く報告書

 利用者減で「廃線の危機」に直面している地方民間鉄道を救えるか。鉄路行政の見直しを図る国土交通省は、開業以来赤字経営が続く上田市の上田交通別所線をモデルケースに存続の道を探り始めた。「公的支援なければ廃線やむなし」とする企業論理に行政の打つ手はあるのか。別所線存廃を決断するタイムリミットは迫っている。

 国交省が全国の地方民間鉄道94社を対象にした「安全性緊急評価事業」に基づき、上田交通別所線でも第三者機関の財団法人鉄道総合技術研究所が03年5月、7月、9月の3回に分け橋りょう、線路、車両、架線、電気・踏切の保安設備点検を行った。この評価を基に、同交通は今後10年間に必要な改修、改善費などを13億400万円と試算。02年に親会社の東京急行電鉄が実施した事前調査ではじき出した15億円こそ下回ったが、経常収支で年平均3500万円の損益を計上している企業には大きな負担だ。

 近藤佳男社長は「営業収益が3億円を割り込み、毎年4%前後の利用客減が続いている。連結決算をしている東急グループで、1社でも赤字経営は許されない」と、存続を求める上田市に全額支援を要請。しかし、これまで国、県とともに近代化補助として毎年500万円の支出をしてきた市にとって、支援上積みには国の補助金拡大策が不可欠な状況だ。

 経常収益2億7512万円、経常支出3億5139万円、経常損益7626万円という03年度収支見込みは、設備投資を04年度に持ち越したため損益は4000万円程度に下方修正された。ただ、今年2月までの利用客数は119万3196人で、前年同期比1・6%減に止まっているが、通勤、通学客が6・3%減と大きいのが気になる。

 安全性緊急評価と並行して国交省運輸局は「地方鉄道に係る費用対効果分析に関する調査委員会」を、北陸信越運輸局は「地方中小民鉄の輸送サービス高度化に関する調査委員会」を設置。庁内に対策本部を置く市も「上田交通別所線存続検討会議」を設け、行政レベルでの多角的な検討が続いている。

 このうち国交省の調査委員会の報告書が近くまとまる。それを受け、存続を願う市が「乗って残そう」を合言葉にどんな支援策を市民に示すのか。「企業としての自助努力はし尽くした。80数年、赤字のなかで営業してきたことを評価してほしい」という近藤社長の言葉に応えられる策がなければ、周辺住民の貴重な移動手段が、なくなることにもなりかねない。

2004/04/11 毎日新聞


イメージソングで別所線存続を/歌詞公募

 存続問題で揺れる上田市の上田交通別所線の存続運動をしている市民グループ「別所線の将来を考える会」の竹田貴一代表らは27日夜、同線の別所温泉駅待合室で記者会見し、別所線イメージソングの歌詞にする詩や作文を全国募集すると発表した。同線が走る塩田平の同市前山出身のシンガー・ソングライター黒坂正文さん(54)が作曲する。

 公募するのは、別所線をイメージできる未発表の詩や作文。歌詞は黒坂さんが応募作品に手を加えたり、参考にしたりして共同制作する。複数の作品の採用もあるという。5月31日で募集を締め切り、今秋には曲を完成させ、発表コンサートで披露する。

 黒坂さんは、「小海線の歌」など鉄道にちなむ歌を数曲つくっているが、別所線の曲はない。記者会見に同席した黒坂さんは「思い入れが強すぎると曲が書けないもんですよ」と話した。同会は昨年12月に発足した。竹田代表らによると、別所線と市民との距離をより近くするために、イメージソングをつくることにしたという。

 作品の送付や問い合わせは、〒386・0034上田市中之条101の1利幸第2ビル201の同会事務局(0268・23・2952)へ。

2004/03/29 朝日新聞


別所線にイメージソングを 5月末まで歌詞を募集

 存続が焦点となっている上田市の上田交通別所線の活性化に向け、市民グループ「別所線の将来を考える会」(竹田貴一代表)は二十八日、別所線のイメージソングをつくるため歌詞の募集を始めた。作曲は、地元、前山出身のシンガーソングライター黒坂黒太郎(正文)さん(54)。「地元も遠方の方も別所線への思いを寄せてほしい」と呼びかけている。

 二十七日夜、同会が別所温泉駅構内で開いた記者会見に、黒坂さんと妻で歌手の矢口周美さん(51)が出席。「小海線の歌」など黒坂さんが作詞作曲した鉄道関係の歌を披露した。黒坂さんは、別所線の歌を「思い入れが強くてつくれなかった」と説明。「多くの人にイメージを寄せてもらえれば、面白いものが出来上がる」と話していた。

 形式は自由。全作品を黒坂さんが総合的に検討し、歌詞に仕立てる。応募者に全作品の文集を贈る。今秋には完成させ、地元で発表コンサートを開く。同会は「イメージソングで全国に別所線を発信したい」と意気込んでいた。

 締め切りは五月末。封書で同会事務局(〒386―0034 上田市中之条101の1 利幸第2ビル201)へ。問い合わせは事務局(電話0268・23・2959)。

2004/03/29 信濃毎日新聞


御柱大祭前に別所線最寄り駅塗り替え

 上田市の上田交通は26日、下之郷の生島足島神社で4月17日からの御柱大祭を前に、最寄りの別所線下之郷駅の柱を神社と同じ朱色に塗り替えた。 御柱大祭はこれまで地元中心だったが、今回は市内外に宣伝しており、同社は別所線の利用増に期待している。

2004/03/27 信濃毎日新聞 


「別所線20万人増」施策 調査委 上田―下之郷間で増発など

 経営難から廃線問題が浮上している上田交通別所線の利用促進策を探ろうと、国土交通省北陸信越運輸局と上田市などでつくる「地方中小民鉄の輸送サービスの高度化に関する調査委員会」は、利用者の増加を図るための施策などをまとめた。今月中にも最終報告書を作成する。

 委員会は、基本原則を「乗って残す」とし、年間の目標利用者数を基本的な損益分岐点の百五十万人(現在百三十万人)に設定。乗客へのアンケートやヒアリング調査に基づき、「乗降客全体の83%を占める上田―下之郷間の運行本数の増加」「下之郷駅でのバス接続やバス乗り場を便利にする」など八案を中心とする施策を挙げた。これらにより、利用客の増加を約二十万―約二十五万人と見込んでいる。

 委員会は「短期的には安全運行にかかわる費用について、行政による一定の公的支援を受けることが望まれ、中長期的には公的支援を軽減することが望まれる」としている。

2004/03/19 読売新聞長野版


別所線、収支改善策で増便へ

 上田市の上田交通別所線の活性化を検討している北陸信越運輸局の調査委員会は17日、市役所で最終会合を開いた。上田交通は収支改善策として、上田−下之郷間で1時間に1往復の増便を行う方針を表明。事務局の試算では、増便で年間16万人余の利用増が見込まれる。 委員の上田交通鉄道部長は、列車のすれ違いができる同区間について「1時間に1往復の増加は可能。早期に実現したい」と述べた。12月から増便する方針だ。

2004/03/18 信濃毎日新聞


来月「西丸子線」跡を歩くツアー

 上田市のNPO法人「信州いなか体験塾」は3月27日、約40年前まで上田市塩田地区と丸子町の間を走っていた上田交通の鉄路「西丸子線」(依田窪線)跡を歩いて訪ねるツアーを企画した。 同社の別所線の存続問題が出ている中、地域の鉄道資産を「隠れた観光資源にしよう」との試み。ツアーに合わせ、同社も記念切符を発行する。

2004/02/17 信濃毎日新聞


別所線支援早期決断を上田市長に要望

 上田市の上田交通別所線の存続を求める3つの市民団体が3日、市役所を訪れ、具体的な公的支援を速やかに決断するよう、母袋創一市長に要望した。 要望を受け、母袋市長は「市民の協力にもかかわらず、乗車人員は増えていない。今年1年が正念場だ」とした上で、「来年度の市の財政が厳しい中、ここまでできるという数字や内容を詰めたい」と述べた。 市民団体はその後、上田交通も訪問し、存続への自助努力を求めた。

2004/02/04 信濃毎日新聞


映画で別所線の魅力を再発見

 上田市の上田交通別所線存続問題で、別所線電車存続期成同盟会と市は1日、第2回利用促進シンポを同市の上田創造館で開いた。沿線で撮影した映画を上映。映画に収められた風景を題材にパネル討論で語り合い、別所線の魅力を再発見した。 音楽バンド「DEEN」が主演する短編「君のままで」を上映した。

2004/02/02 信濃毎日新聞


第2回上田交通別所線利用促進シンポジウム

日時 … 平成16年2月1日(日) 午後1時30分〜午後4時
場所 … 上田創造館(別所線赤坂上駅下車徒歩10分)
内容 … 1.別所線撮影会表彰式 2.映画「君のままで」上映 3.立川談慶氏、鈴木監督ほか対談


別所線撮影会写真コンテスト展示会

日時 … 平成16年1月13日(火)〜 1月31日(土)
場所 … 別所線上田駅
作品 … 全22作品


鉄道の未来を語る懇談会が初会合

 県は29日、県内の鉄道事業の課題について鉄道会社経営者らと田中知事が幅広く意見交換する「鉄道の未来を語る懇談会」の初会合を県議会棟で開いた。 JR東日本長野支社の斎藤卓夫支社長と、長野電鉄、松本電気鉄道、上田交通、しなの鉄道の各社長が出席。JR信越線篠ノ井−長野間の問題や、北陸新幹線長野−上越間の開業に伴いJRから経営分離される信越線長野以北の並行在来線について論議した。

2004/01/30 信濃毎日新聞


鉄道7社と意見交換へ 県、月内にも初めて

 田中知事は十九日の記者会見で、早ければ今月中にも、県内に関係する鉄道会社七社との会議を初めて開く考えを明らかにした。「鉄道は公的な公共交通機関。一堂に集まる機会を定期的に設けて、(論議を)公開したい」と述べた。

 県が参加を呼びかけているのはJRの東日本、東海、西日本の三社と、しなの鉄道(上田市)、長野電鉄(長野市)、松本電気鉄道(松本市)、上田交通(上田市)の四社。日程は調整中で、今のところ県内鉄道の経営者やJRの支社長クラスが参加する見通しだ。

 県交通政策課によると、会議は県内の鉄道事業について幅広く意見交換する狙い。議題はまだ明確ではないが、サービス向上や観光への役割などを取り上げていく考えで、しなの鉄道の経営再建問題も扱うことになるとみられている。

 同社の再建策をめぐっては、JR東日本の経営区間となっている篠ノ井―長野間や、北陸新幹線長野―上越間の開業に伴いJRから経営分離されることが決まっている信越線の長野以北の問題がある。知事はこの日「しなの鉄道の杉野正社長から問題提起があるかもしれない。私も話したい」と述べ、協議する意向を示した。

2004/01/20 信濃毎日新聞


別所線「考える会」が発足 存続目指し年明け始動

 上田市の上田交通別所線の存続を目指す市民グループ「別所線の将来を考える会」(竹田貴一代表)は二十七日夜、同市内で発足会を開いた。車内に絵を飾る「ギャラリー電車」の取り組みや、バスとの乗り継ぎが分かる時刻表の作製など、年明けから具体的な行動を開始。「乗りたくなるような仕掛け」として、さまざまな割引切符の実現も同社に提案していく。

 発足会には、沿線の住民やNPO関係者ら約十人が参加。代表の竹田さん(49)=上田市中之条=は「存続のためには、これまでは考えもしなかった取り組みが必要」とあいさつした。

 手始めに、同会の具体的な提案や存続の意義を記したチラシを駅舎に張り出すことで既に同社と合意。「子どもたちの絵を飾れば、少なくとも親子で一往復はする」との期待から計画しているギャラリー電車は、空いた広告スペースを利用する予定。早急に会社側と実現に向け話し合う。

 沿線を走るバス路線との接続が分かりにくいことから、乗り継ぎが一目で分かる時刻表を独自につくる。全駅に共用自転車を置き、自転車の管理、修理を手掛ける「サポーター」を募る計画もある。

 また、乗客が少ない昼間限定の切符や、別所温泉の浴場の入場券付き切符、土曜、日曜、祝日限定の家族切符の販売を同社に提案する。「電車は乗客が増えても経費は増えない。乗れば乗るほど利益につながる」(竹田さん)とし、思い切った割引を促す考えだ。

 発足会では、廃線で生じる道路渋滞、車への乗り換えで増える温暖化ガス、交通弱者の切り捨て―といった問題研究し、「市民に広く示す必要がある」との指摘もあった。

2003/12/29 信濃毎日新聞


別所線の将来を考える会発足会<熱き市民サポーターよ、集まれ>

日時 … 平成15年12月27日(土) 午後6時30分〜
場所 … 七田チャイルドアカデミー
     (上田市中之条101-1利幸第二ビル201)
会費 … 1,000円 + 1品持ち寄り ※ はし、おわん、おさら、カップ持参
参加申し込み … 竹田 電話 0268-23-2952


忘年感謝祭 (別所線利用促進策第3弾)

日時 … 平成15年12月6日(土) 正午12時30分〜
場所 … 別所温泉「相染閣」
前売券 … 大人3,000円、小学生以下1,500円(上田駅−別所温泉駅往復料金込み)
定員 … 100名
チケット販売所 … 上田交通上田駅、下之郷駅、別所温泉駅
問い合せ先 … 上田交通株式会社 鉄道部 電話 39-7117


別所線「考える会」発足へ準備会

 上田市の上田交通別所線の存続策を検討、実践するためのサポーター組織「別所線の将来を考える会」の発足へ向け準備が進められている。 上田創造館でこのほど、発足準備会があり、大学生を含む沿線住民らが参加し、「広く市民から募金を集めよう」といった具体策を提案。今後、実行に向け検討を進める。

2003/11/29 信濃毎日新聞


別所線の存続要請 上田交通は「対策の提案を」

 上田交通別所線の存続問題で、地元自治会などでつくる別所線電車存続期成同盟会(室賀俊彦会長)は三十一日、上田市の上田交通本社を訪れ、近藤佳男社長に正式に存続を申し入れた。近藤社長は「収支が均衡すれば、廃止が正しい選択肢とは思わない」と、採算が取れることが存続条件になるとの考えを示し、地元住民の利用促進につながる対応を同盟会に求めた。

 この日の同社の説明によると、本年度上半期(四月―九月)の輸送人員は、長野市の善光寺御開帳の波及効果はあったものの、前年同期より1%減。近藤社長は「残念ながら、(存続を求める)署名の実績が輸送人員の数字に表れていないこともご理解いただきたい」とし、「なぜ住民に乗ってもらえないのか、地元や行政と一緒に考えたい。また、対策を提案してほしい」と述べた。

 同盟会の室賀会長は「輸送人員が3、4%減少するという当初見込みに比べれば状況は改善している」とした上で、「同盟会にできることがあれば、声をかけてほしい」と答えた。

 別所線の〇二年度の経常赤字は約三千四百万円。近藤社長は二〇〇四年三月期は二倍近い七千万円に膨らむとの見通しを示し、その理由について「安全運行のために必要な設備投資を行っている」と説明した。

 同盟会は九月、上田市に存続のための公的支援を要請。市は早ければ〇四年度当初予算に支援策を盛る方針。

2003/11/01 信濃毎日新聞


別所線の利用促進に「きのこ祭り」

 上田交通は11月1日、「きのこ祭り」を別所温泉の相染閣で開く。存続問題が浮上した別所線の利用促進の一環。 料金は往復乗車券と、きのこ汁、弁当、飲み物、相染閣入浴券のセットで大人2800円、小学生以下1400円。

2003/10/30 信濃毎日新聞


別所線きのこ祭り開催

平成15年11月1日(土) 正午12時00分〜午後2時30分
場所 : 別所温泉「相染閣2F大広間」、参加費:大人2,800円 小人(小学生以下)1,400円
チケット販売所 : 上田交通上田駅、下之郷駅
問い合せ先 : 上田交通株式会社 鉄道部 電話 39-7117 総務部 電話 22-3330


海野町ホビー祭り(上野浅草祭り)に参加 

平成15年10月26日(日) 午前10時00分〜午後4時00分
場所 : 海野町通り(歩行者天国)、入場料 : 無料
イベント内容 : 実物の運転台を使った鉄道模型の運転


別所線・中塩田駅の原風景を再現−−上田市役所に、鉄道模型展示 /長野

 上田市役所正面玄関脇ロビーに22日、1960年代の上田交通別所線・中塩田駅を再現した鉄道模型「原風景・中塩田駅」が展示された。
 別所線存続緊急対策本部を設置した同市で、市職員有志が部や課の垣根を越えた研究チーム「アイ・プロジェクト」を組織した。鉄道模型の製作はチームの取り組みの一つで、市役所を訪れる人たちに模型を通して同線の利用促進を訴えようというもの。
 模型作りの趣味を持つチームの一人が、縦50センチ、横1メートルほどの木台に線路、駅舎、自転車置き場や木立、田んぼなどを作り、丸窓電車や貨物電車などを走らせる精巧な鉄道模型だ。
 同チームはこのほか、別所線に関するホームページをインターネット上に作成して歴史、現状などを紹介し、投書コーナーも設けた。市の公式ホームページからアクセスできる。

2003/10/23 毎日新聞


別所線 模型とHPでPR 上田市、利用者増を期待

 上田市は二十二日、利用者減で存続問題が浮上している上田交通別所線(上田―別所温泉間一一・六キロ)の利用促進策の一つとして、鉄道模型「原風景・中塩田駅」とホームページ「別所線にのろう!」を作ったと発表した。模型は市役所本庁舎一階のロビーに展示。ホームページは上田市の公式ホームページを通じて見ることができる。市は「模型、ホームページとも多くの人に見てもらい、別所線の乗客増、存続につなげたい」と期待している。

 鉄道模型は、縦五十五センチ、横百五センチで、透明なカバーがかぶせてある。昭和四十年代ころの同線中塩田駅周辺をイメージし、駅舎に電車待ちの客、周辺には緑豊かな田園風景を再現。電源を入れれば電車を走らせることもできるので、市は「イベントの時には子どもたちを楽しませたい」としている。

 ホームページは、別所線の歴史、存続問題の経過、今後のイベント予定、投稿ページなどで構成。「丸窓電車」の愛称で親しまれた「モハ5250形」を再び走らせるアイデアを紹介するコーナーもある。

 模型とホームページは市職員の有志が上田交通などの協力を得て、約一カ月半かけて作った。ホームページのアドレスはhttp://www.city.ueda.nagano.jp/ipro/index.htm

2003/10/23 信濃毎日新聞


別所線で鉄道の日記念イベント

 上田交通別所線は11日から3日間、上田市の別所温泉駅構内で、資料館を無料開放したり鉄道模型を展示している。14日の「鉄道の日」に合わせた企画。 「丸窓電車」の愛称で親しまれた「モハ5250系」の車両をそのまま使った資料館は、内部に上田交通の前身である上田丸子電鉄時代の駅名表示や行き先看板、乗車券、写真パネルなどを展示している。

2003/10/23 信濃毎日新聞


ウエダ・ピア03にてブース出展

平成15年10月18日(土) 午前9時30分〜午後5時00分
平成15年10月19日(日) 午前9時00分〜午後4時00分
場所 : 上田市民体育館、入場料 : 無料
イベント内容 : 実物の運転台を使った鉄道模型の運転


別所線撮影会開催

別所線電車に乗って「上田ときめきレディ」をモデルに沿線の秋の風景を撮影しよう

テ ー マ

初秋の塩田平の別所線駅と電車

開 催 日 平成15年10月5日(日)
募集人数  50人程度(定員になりしだい締め切ります。)
集合時間・場所 午前9時30分  上田駅温泉口広場
主 な 日程
<雨天決行>
9:30 上田駅温泉口集合
9:54 上田駅発
  下之郷駅、中野駅等で撮影
12:10 別所温泉駅着
  《「喫茶丸窓」にて昼食》
13:00 別所温泉駅にて撮影
14:22 別所温泉駅発
  八木沢〜舞田駅間沿線撮影
16:09 上田駅着  解散
参 加 費 1,800円
(一日乗車券・昼食代含む。参加費は当日お願いします。)
申し込み方法 お電話かファックスにて下記までお申し込みください。
主   催  別所線電車存続期成同盟会・上田市
作品応募  受付期間 平成15年10月6日から平成15年10月31日まで
応募点数 お一人様1点をお願いいたします。
サイズ カラー・プリント四ツ切
特選1点  準特選1点  入選1点  佳作3点
申し込み及びお問合せ先 〒386−8601  
上田市大手一丁目11番16号

上田市役所 管理課 交通対策担当
TEL 22−4100  内線 1562
FAX 23−5138


別所線存続に向けて街頭署名

 上田市の上田交通別所線の沿線自治会や別所温泉観光協会などでつくる「別所線電車存続期成同盟会」は26日、別所線存続に向けて上田駅のお城口と温泉口、近くの海野町交差点の計3カ所で街頭署名をした。

2003/08/27 信濃毎日新聞


別所線、上田市職員の利用促進へ

 存続問題が浮上している上田市の上田交通別所線について、市の存続緊急対策本部は21日、市役所で開いた本部会議で、職員の通勤や公務での利用を積極的に進める方針を決めた。 市総務課によると、本庁舎と市教委事務局に通う職員は約540人。うち、自宅から別所線最寄り駅まで2キロ以内に住む利用可能な職員は約10人いるが、実際の利用は約20人にとどまっている。

2003/08/22 信濃毎日新聞


別所線丸窓Tシャツを販売 上田

 上田交通別所線(上田市)で、別所温泉観光協会や別所温泉旅館組合、土産物店などはこのほど、丸窓電車の絵柄をカラー印刷したTシャツの販売を始めた。郷愁を誘うデザインが観光客らに人気だ。 問い合わせは、別所温泉観光協会(電話0268・38・3510)、上田交通(電話0268・22・3330)へ。

2003/08/16 信濃毎日新聞


別所線で初のビール祭りは大盛況

 存続問題が浮上している上田市の上田交通別所線で、上田交通は8日夜、利用促進策の一環として初の「丸窓ビール祭り」を別所温泉駅構内で開いた。定員の1・5倍に当たる60人余が参加。歌やゲームに、ちょっとした宴会旅行を楽しんだ。

2003/08/10 信濃毎日新聞


丸窓電車を懐かしみ、ビール飲み放題 別所線別所温泉駅で祭り、8・12日 

 上田交通(本社・上田市)は8、12の両日、別所線の活性化策として別所温泉駅で「丸窓ビール祭り」を企画した。

 同駅構内には昭和時代に塩田平を走り、役目を終えた丸窓電車2両が展示されている。別所温泉を訪れる観光客のなかには、屋外に展示されている古びた車両に“むかし”を懐かしむ人も多く、さまざまなイベントに登場している。ビール祭りはお盆を前に、涼やかな夜風に吹かれながらのビールで郷愁をかりたてようという趣向。

 当日は上田駅発午後6時32分の電車に乗車して別所温泉駅に向かい、帰りの別所温泉駅発同9時1分の電車まで飲み放題の生ビールやソフトドリンクを楽しめる。

 両日とも定員40人で、料金は往復乗車券代を含み3500円。チケットは別所線上田駅で販売する。

2003/08/06 毎日新聞長野版


別所線の活性化へ調査委員会発足

2003/08/06 信濃毎日新聞


別所線存続に向けて署名開始

2003/08/02 信濃毎日新聞


存続へ利用促進討論 上田であす、公開シンポ−−上田交通別所線

 ◇役割見直し、観光活用策を

 恒常的に続く利用客減と、地方鉄道の安全性見直し対応で存続が危ぶまれている上田交通別所線を考える公開討論会「上田交通別所線電車利用促進シンポジウム」が12日、上田市上田原の上田創造館で開かれる。

 シンポジウムは、同線沿線の自治会で組織する別所線電車利用促進期成同盟会(室賀俊彦会長)と、上田交通別所線存続緊急対策本部を設置した上田市が共催。

 同市の玄関口・上田駅と観光名所の信州の鎌倉・塩田平、別所温泉を結ぶ同線は1921年開業以来、毎年4%前後の利用客減で赤字経営が続いている。さらに、路線の安全性を確保するため今後10年間に15億円程度の設備投資が必要と試算されており、9月には存続か廃止かの決断を迫られている。

 あくまで存続を求める地元では、沿線住民だけでなく広く関心を持ってもらうため「地方鉄道の存続意義と地域振興に果たす役割」を主題にしたシンポジウムの開催を企画した。これまで同線が果たしてきた役割を見直し、観光地域の交通手段としての活用策を見つけ出そうというものだ。

 当日は、午後1時半から国土交通省の地方鉄道問題に関する検討会で副座長を務めた今城光英・大東文化大経営学部長が「地方鉄道の復活と地域社会の責任」を講演。同3時から今城教授の司会で国交省の瀧本峰男・地方鉄道対策室長、中西満義・上田女子短期大教授、母袋創一市長、近藤佳男・上田交通社長の4氏が「別所線の果たす役割」をテーマに討論する。

 また、会場では車輪から作った文鎮や各種記念切符の販売、同線名物の丸窓電車の部品特別展示、電車内で展示された沿線小学校児童の絵画展が催される。入場無料。

2003/07/11 毎日新聞長野版


上田交通別所線電車利用促進シンポジウム開催

基調講演の様子
パネルディスカッションの様子
(以上広報うえだより引用)

地方鉄道の存続意義と地域振興に果たす役割

地方鉄道としてこれまで重要な役割を果たしてきた別所線について、観光及び地域振興の面からも考え、さらに今後の利用促進を図るための方策を探るため、『地方鉄道の存続意義と地域振興に果たす役割』をテーマにシンポジウムを下記により開催します。(参加は無料です。)


と き  平成15年7月12日(土)午後1時30分〜

ところ  上田創造館  別所線赤坂上駅徒歩10分(駐車場が狭いため、電車をご利用ください。)


内 容

*基調講演 13:40〜14:40
演題「地方鉄道の復活と地域社会の責任」
講師:大東文化大学教授  今城 光 英  氏

*パネルディスカッション  15:00〜16:00
「別所線の果たす役割」
座長:大東文化大学教授  今城 光 英 氏

パ ネ リ ス ト
国土交通省鉄道局財務課財務企画官地方鉄道対策室長 瀧本 峰 男 氏
上田女子短期大学教授 中 西 満 義 氏
上田交通椛纒\取締役社長 近 藤 佳 男 氏
上田市長 母 袋 創 一 氏

当日同時開催(上田創造館2階コミュニティホールにて)
・別所線関係記念切符等販売
・丸窓資料館展示品公開
・沿線小学校の児童画展(5月に別所線電車内で展示した作品)
・鉄道模型運転


(朝日新聞に大変興味深い記事が掲載されていましたので以下に掲載します)

地方鉄道、3分の2以上が赤字 国交省外郭団体が報告書

 国土交通省の外郭団体である運輸政策研究機構の「地方鉄道問題に関する検討会」は、地方鉄道の今後のあり方を検討した報告書「地方鉄道復活のためのシナリオ」をまとめた。地方鉄道の3分の2以上が本業で営業赤字という実態を踏まえ、「採算確保が困難な地方鉄道は地域で支える視点が必要」と指摘。鉄道会社に増収とコスト削減への一層の努力を求める一方で、存続の是非も「地域で判断すべきだ」としている。

 報告書は、大都市圏以外の中小私鉄、旧国鉄からの転換鉄道など94社を地方鉄道として分析。01年度の輸送人員実績は10年前に比べて16.0%減った。本業の鉄道・軌道事業で営業赤字を計上したのは68社。全事業で経常黒字を計上したのは32社にとどまった。債務超過も9社に上った。

 多くの地方鉄道では沿線人口が減っているうえ、少子高齢化で通学人口も減少。マイカー利用が増えている。

 一方で、事故は89年以降で約30件を数える。発生頻度はJRや大手私鉄の約3倍で、衝突・脱線は4分の1が地方鉄道での発生だ。開業70年以上の地方鉄道が約7割あり、橋やトンネル、車両が劣化する一方、保守面での人材確保は難しく、安全上の課題となっている。

 報告書は、「国は地方鉄道とJR、大手私鉄との連携を促すとともに、地方自治体と効率的な補助制度を構築する必要がある」と提言している。

●地方鉄道の営業収支率(01年度)

【上位5社】

1位 北越急行(新潟県六日町、新潟県)       73.0

2位 智頭急行(鳥取市、兵庫県・岡山県・鳥取県)  78.7

3位 江ノ島電鉄(神奈川県藤沢市、神奈川県)    82.4

4位 遠州鉄道(静岡県浜松市、静岡県)       85.1

5位 岡山電気軌道(岡山市、岡山県)        85.2

【下位5社】

1位 阿佐海岸鉄道(徳島県宍喰町、徳島県・高知県)445.8

2位 三木鉄道(兵庫県三木市、兵庫県)      292.0

3位 紀州鉄道(東京都千代田区、和歌山県)    276.0

4位 北海道ちほく高原鉄道(北海道北見市、北海道)269.3

5位 秋田内陸縦貫鉄道(秋田県阿仁町、秋田県)  234.1

(カッコ内は本社所在地と営業する都道府県。営業収支率は、営業費用/営業収入×100〈%〉)

2003/06/14 朝日新聞全国版


上田交通別所線乗客増へ積極策 増発やイベント企画

 存続問題が浮上している上田市の上田交通別所線で、近藤佳男社長は十三日、列車増発やイベント企画に積極的に取り組む意向を明らかにした。利便性を高め、年々減少している乗客数を増やして、収益改善につなげる考えだ。

 列車増発は十月のダイヤ改正に合わせて実施。平日の上下線六十五本をできるだけ増やし、運行間隔も縮めて乗客が利用しやすいようにする。これまで終電の時間延長はしたが、増発の例はないという。また、弁当製造会社との連携企画といったイベントの強化や、回数券の有効期限の見直しの検討も進めている。

 ただ、別所線は単線で、大幅な増発や臨時列車の運行は難しいのが現状。近藤社長は将来構想として「下之郷―別所温泉間に、列車の擦れ違い場所を設けたい」と語った。

 別所線の乗降客数は、昨年度、二十一年前と比べて三割近く落ち込み、百三十万人を切ってしまった。例年赤字が続き、昨年度は約三千四百万円の経常損失を出した。会社全体では、不動産部門の収益で補てんしているが、今後十年間に安全対策面で約十五億円が必要とされている。

 会社は市に公的支援を要請、市も緊急対策本部で検討を進める一方、会社側に一層の自助努力を求めている。同社は「乗客が増えないと問題は解決しない」と、積極的な事業展開をする方針を固めた。

 近藤社長は「廃線は前提ではなく、できれば残したい」と強調。鉄道運営を分社化する案について「削減できる人件費はわずかで、収益の改善にはつながらない。今は検討していない」としている。

2003./06/14 信濃毎日新聞


上田市が別所線緊急対策本部

 乗降客の減少で赤字が続く上田市の上田交通別所線で、国が進める安全対策の設備投資に今後10年間に約15億円が必要とされる問題で、市は3日、母袋創一市長を本部長とする「上田交通別所線存続緊急対策本部」を設置した。 副本部長は助役、本部員は部長4人。管理課に事務局を置き、幹事会(5人)を設ける。情報収集や関係機関との連絡調整をし、9月までに公的支援を視野に具体策を検討する。

2003/06/04 信濃毎日新聞


上田交通別所線巡り上田市

存続目指し対策本部


 上田市は三日、財政難から廃線の可能性が指摘されている上田交通別所線(11・6キロ)の存続を目指し、「上田交通別所線存続緊急対策本部」(本部長・母袋創一市長)を設置した。市は、財政支援も含めて存続に向けて取り組む方針だ。
 対策本部では、利用客増加に向けた策や財政支援の額など存続対策を検討し、七月までに素案を作成。市民と有識者による「交通運輸対策会議」を発足させて審議し、九月末ごろまでにまとめる予定。

 母袋市長は「別所線は上田市の千曲川左岸地域の足としても観光客の足としても重要。市としても積極的に検討したい」と話した。

2003/06/04 読売新聞長野版


上田交通別所線 自力存続に“黄信号”

市が対策本部 公的支援検討へ


 上田市の上田交通(近藤佳男社長)別所線に、存廃問題が取りざたされている。車社会の進展と道路整備による鉄道離れや少子化による利用客の減少に加えて、安全確保のために巨額の設備投資が必要となったのがきっかけ。自力での存続に“黄信号”が点灯した同社に対し、上田市もきょう三日から、母袋創一市長を本部長とする「存続緊急対策本部」を設置して、公的支援の検討に着手するが、財源的な見通しは厳しそうだ。

 ■実態は生活路線

 別所線は十五駅、営業距離一一・六キロメートルの「信州の鎌倉」別所温泉と市中心部を結ぶ路線だが、意外にも観光利用は全体の約一割という“生活路線”。昭和四十八年にも廃線が取りざたされたが、地元住民が回数券あっせんなど利用促進運動を展開し、廃線を免れた。

 同線は昨年度の売上高が約二億八千三百万円、経常損益は三千三百万円の赤字と経営が厳しい。輸送人員も直近のピーク(平成五年度)から約三割減の百二十八万人となり、採算ラインの百五十万人を割り込んだ。

 追い打ちをかけたのが、安全対策強化を進める国土交通省の点検。クリアするには、今後十年で約十五億円の設備投資が必要で、同社は昨年、市に対して十五億の全額支援を要請した。同社の角田朗一常務は「うちにとっては廃線した方が得。しかし、バスで代替しても、町は核を失い、さびれてしまうだけ」と、苦渋の表情を浮かべる。

 ■同盟会全国発信へ

 一方、存続のカギを握る上田市は、母袋市長と幹部職員が三日に「存続」を前提とした対策本部を立ち上げ、公的支援のあり方を話し合う。県や国への補助の要請が中心となる見込みだが、同市管理課では「これだけ巨額のお金がどこから出てくるのか。実はまったく目途が立たない」と、途方に暮れている。

 廃線のあおりを受ける地域住民は、危機感を募らせるばかりだ。地元自治会でつくる「利用促進期成同盟会」では、これまで沿線だけで行ってきた回数券のあっせんを、市内の全自治会に広げる方針を固めた。

 七月には交通政策に関するシンポジウムを開催し、地域の町づくりにおける鉄道の重要性について、全国に向けて発信する場をつくるという。室賀俊彦会長は「いまこそ、住民は鉄道の意義を再認識し、別所線が存続できる環境づくりを自ら進めたい」と気勢を上げている。
 
2003/06/03 産経新聞長野版


「別所線守れ」対策本部 上田市、公的支援も視野

 上田市は六月三日、母袋創一市長を本部長として「上田交通別所線存続緊急対策本部」を設置する。別所線は、会社側の事前試算で今後十年間に約十五億円の安全対策投資が必要と見込まれ、存続問題が浮上している。市は、同社が求める公的支援も視野に、可能な対策を本格的に検討する。

 計画だと、本部員は市長を含めて幹部六人で、下部組織に幹事会を置き、情報収集や関係機関との連絡調整、具体的な対策を検討、実施する。

 地元の別所線電車利用促進期成同盟会も急きょ総会を開いて、活動を強化している。市はこうした動きと連携し、今後、国や県への制度補助金拡大の要望を行うほか、支援方針をまとめる。

 赤字続きの別所線で存続問題が起きたのは二度目。会社は一九七三(昭和四十八)年に廃止の意向を示したが、地元住民による存続期成同盟会が発足。その活動が存続につながった。

  しかし、乗降客の減少に歯止めはかからず、昨年度は約百二十九万人で八一年度に比べ三割近く減少。毎年赤字続きで、昨年度の売上高は二億八千三百万円、経常損失は三千万円を超えた。

 こうした中、国交省が地方鉄道を対象に進める安全性緊急評価事業で、線路や踏切、車両の更新などに多額の投資が必要となった。

2003./05/31 信濃毎日新聞